稀なる種類の幽霊
▼エドワード・ページ・ミッチェルの心霊小説“An Uncommon Sort of Spectre”の拙訳です。
▼1879年3月30日付のサン紙に心霊小説として発表された本作ですが、他のミッチェルの作品と同様に、現代の読者の目で見れば十分にSFとして通用する作品でしょう。また主題として用いられているアイデアは、藤子・F・不二雄や鳥山明がその代表作で使い、最近ではパワポケ13でも使われたぐらいSFでは定番のアイデアですが、私の知る限りではミッチェルがこのアイデアを用いた最初の作家です。
▼なお、蛇足ながら本文に出てくるいくつかの固有名詞に注釈を加えておくと、「聖クリストフォルス」とは幼児の姿を取ったキリストを背負い川を渡ったと伝えられるキリスト教の守護聖人のことであり、「七人の眠り人」とはローマ皇帝デキウスの弾圧を逃れるべくエフェソス郊外の洞窟で125年間眠り続けたという七人のキリスト教徒の伝説のことです。
▼原文は
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