novel/5982588 じゃじゃーん。あけましておめでとうございます。昨年は自分のヘタレさ加減を自覚しまくった一年でしたが、今年もその穴を埋めるべく奮励努力していく所存です。
そんなわけで。
これはとある企画にそって書いたものなのですが、
1 企画を知らない人が、一切の先行情報ぬきでぬきで読んでも作品として成立しているか。
2 自分で読み返してヘタレだ思った部分を他人もヘタレだと思うかどうか。
の二点を知りたくてこちらに出す事にいたしました。
この作品、企画内では割と賛否が分かれた方なのではないかと思います。
その『賛否』が外部から見たらどう転ぶのか、という所も詳しく知りたいので、『一個の作品として』酷評のほどよろしくお願いします。
これはたぶん、はぐパンさんの「癖」なんだと思うんですが、舞台説明を小出しに、人物紹介を先に、先に、とやってしまうような気がします。それが、癖というくらいにパターン化していて、状況に応じて使い分けるという事がちょっと。その辺の感覚が硬化してしまっている気がします。
例えばファンタジーならば、人物より先に舞台が”ファンタジーで特殊である”事をまず知らせないと、後から後から設定が現れて、読者が想定しておいた舞台が塗り替えられて、その度に物語に入り込む事を阻害される事になるんですが、この作品は特に企画という事で相互の了解がまずあり、言ってみれば「内輪ウケ作品」である為にそういう悪い癖がなおさら強く出ていると思いました。
文章とかが、単語のレベルでよく練られているのに、木を見て森を見ずの状態に陥っているような感じで残念です。”この単語、文節でないと正確に伝わらない”という計算のもとに文章が構成されているのに、そのさらに外枠に当たる構成の部分、どのエピソードをどの順に持ってくるかの計算、その枠と、単語・文節レベルの計算の、ちょうど真ん中にあたる枠での計算が抜けているなと感じます。
後出し情報のような事が起きているのは、文と文との連結、段と段との連結で、計算が甘くなっているせいだと思います。これ、前の作品でもあったので、たぶん癖ですよ。
巧く言えませんが、『物語は、読者が自分で思考しているかのように、読者の思考をトレースして配置する』という状態に出来れば、感情移入してもらえる訳ですが、単語・文節に拘るあまり、そのちょうど上の枠が注意散漫の状態にあるんじゃないかなと思います。そのもひとつ上の、エピソードの段取りに問題はないので。
頭の中で絵にしているわけですが、それがたびたび、ガラリと塗り替えられてしまい、それが途惑いの元になっています。
(読者が自分で思考しているようにトレース、という事なので、文章が複雑になるほど難しくなっていくわけです。ラノベの単純な文体が感情移入させやすいのもそのせい。)
主に1についてのみで、2までは手が回りませんでした、すいません。
以上でー。