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「シリウス✕講談社ラノベ文庫 異世界マンガ原作小説コンテスト」結果発表
2022年4月28日
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pixiv事務局です。

2021年11月22日(月)~ 2022年2月20日(日)まで開催された、小説コンテスト「シリウス✕講談社ラノベ文庫 異世界マンガ原作小説コンテスト」の受賞作がついに決定しました。

厳正な審査の結果、受賞となりましたのは以下の作品です。

■大賞(全部門合わせて1名)
『私の魔法は絶対に当たるんです ~スローライフを守るために魔法を撃ち続けていたら、いつの間にか森の聖女になっていました~』/天坂つばささん
<編集部講評コメント>
内容的にはほぼタイトル通りであるのだが、とにかく「いい意味」でそのタイトル通り、読む側が抱く期待通りに物語が進んで行く。そのため読後感が非常によく、読み進めることでのストレスがまったくかからないところはとても良かった。書き手としてはともすれば読者を裏切って意外な方向に進めたくなるものであるが、あくまでも読者が快感を得られるための方向で全てが進んで行く。正面切ってこのやり方をぶれずに貫いている点は評価に値すると考える。ストレスなく読めるという点では、無双チートであるにも関わらずその点をなんとも思ってないがごとく振る舞いつづける、好感をもてる主人公はじめ、悪役のための悪役が存在しないキャラクター達の力も大きい。――自分もこのような世界でのんびり楽しく暮らしていく仲間になってみたいな……という、読み手としての原点に立ち戻ったような感想をもつことができた作品だ


■ラノベ文庫編集部賞(全部門合わせて1名)
『ゴミ以下だと追放された使用人、実は前世賢者です〜領地を護っていたのに追い出されたので、世界最高峰の学園に通うことにしました。え、魔物が暴走し始めた?忠告したのに戻れと言われても困ります〜』/焼き払われたエルフ村の村長さん
<編集部講評コメント>
「追放」「転生」「~もう遅い」というWeb小説界では定番であるキーワードをベースに、「助けた女子がヒロインに」「魔法学園入学」「最下生からの成り上がり」からのといったライトノベルの王道中の王道を絡ませている、まさにてんこ盛りといった作品だが、きちんとまとまって楽しく読み進めることができた。転生賢者である主人公の能力に疑いがないため、読んでいて安心感がありそれゆえ読み進めてもストレスを感じるところがないのは好印象。「主人公がまっとうに評価されない」→「まっとうに評価しなかったものが不幸になっていく」というループがうまく作られている。ただところどころに説明不足とも思われる部分や、未熟な表現も見られるが、読むスピードとのトレードオフ、とも考えられる。とにかくきちんと王道と向き合って現在のWeb小説、ライトノベルに求められるところから逃げていないところを評価したい。


■佳作(全部門合わせて1名)
『冷徹将軍様は死にたくない』/りんさん
<編集部講評コメント>
中華風ファンタジーと転移ものを組み合わせた意欲作。作者はこういった作品が好きなんだろうなと思わせる反面、主人公が遷移した世界は「架空の〈作中作〉中華風ファンタジー」世界なので、どうしても読者に説明しながら本編を進めていくことになるため、とっつきづらい部分は否めない。文章そのもののテンポや良いのだが、キャラクター名と官位も並行して理解しつつ読む必要もあって、キャラクターの持つ面白さ、特徴などに気を向けるための、読む余裕がなくなってしまうと思えた。――だが、作品の完成度等はさておき、コミカライズなどが成立すれば、これまで挙げたマイナス点がかなり相殺される。常にコミカライズを意識した作品作りを心がけるというのもあってよいのではないだろうか?

受賞者のみなさま、おめでとうございます。
受賞作は今後、コミカライズ化や書籍化が予定されております。楽しみにお待ちください。

この度はたくさんの作品をご応募いただき、ありがとうございました。
今後もpixivに投稿されている「シリウス✕講談社ラノベ文庫 異世界マンガ原作小説コンテスト」の作品をお楽しみください。

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