ちょっと入力するだけ! 簡単!

pixiv新規登録(無料)

他にも便利な機能がいっぱい!

pixivへようこそ

この作品 「ノスタルジック・シンドローム 「お正月の朝」」 は 「どてら」「年賀状」 等のタグがつけられた作品です。

 あーあ、またやっちゃった。 ベッドから抜け出して石油ファンヒーターのスイッチを...

EDC

ノスタルジック・シンドローム 「お正月の朝」

EDC

2016年1月1日 10:38
 あーあ、またやっちゃった。 ベッドから抜け出して石油ファンヒーターのスイッチを入れながら、僕は懲りもせずにそんなことを思う。昨日は1年に1度だけ、とびきり遅くまで起きていても怒られない夜。今年こそはカウントダウンの0にあわせてベッドからジャンプして、「年が変わるしゅんかん地球にいなかったもんね...続きを見る
 あーあ、またやっちゃった。
 ベッドから抜け出して石油ファンヒーターのスイッチを入れながら、僕は懲りもせずにそんなことを思う。昨日は1年に1度だけ、とびきり遅くまで起きていても怒られない夜。今年こそはカウントダウンの0にあわせてベッドからジャンプして、「年が変わるしゅんかん地球にいなかったもんね」って友達に自慢したかったのに、歌番組の後半で演歌が流れ始めたぐらいから記憶がない。
 ついでに今日は1年に1度だけ、「いつまで寝てるの」ってがみがみ言われない日なのに、さっさと布団から抜け出してしまった。なんたって、「もういくつ寝ると」って指折り数えて待っていたお正月。どてらを羽織って階段を駆け下り、神棚にちゃんと手をあわせる。ふだんは怒られたってそんなことしないくせに、ぺこぺこと律儀にお礼をしてから「今年、僕のお願いすることがぜんぶ叶いますように」なんてちゃっかり頼むんだ。大人はいくつもお願いごとしちゃだめだって言うけど、これならひとつだもんね。
 それが終わったら家の外に飛び出して、ポストから分厚い束になった年賀状を取ってくる。宛名によって仕分けるのは僕の仕事。おとうさんの山はどんどん高くなって、その次がおかあさん。おじいちゃんとおばあちゃんも負けていない。自分宛のがなかなか出てこないと不安になるけれど、そのぶん見つけたときのうれしさったらない。おまけにそれが年賀状をくれるなんて思ってもみなかった相手、とりわけ気になる女の子から手書きのメッセージつきだったりしたら最高だ。
 そんなのもう、さっそく神様がとびきりハッピーな1年を約束してくれたようなものじゃないか。

■■■お知らせ■■■
2015年夏に開催されたCOMITIA113でご好評をいただいた「ノスタルジック・シンドローム」を連載化することになりました。
毎月7日をめどに新作を上げていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。閉じる
妮妮美2016年6月13日 18:00作者画的不错,但是画功和上色方面有待提高。