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この作品 「【史実】チェコ事件への社会主義国の対応」 は 「地図」「現代史」 等のタグがつけられた作品です。

仮想戦記「東欧紛争1968~75年」を構想するグループ group/32039 ...

楚星蘭三

【史実】チェコ事件への社会主義国の対応

楚星蘭三

2016年1月5日 00:25
仮想戦記「東欧紛争1968~75年」を構想するグループ group/32039 への投稿用に作成したものです。「これは絵か?」と言われると返答に苦慮しますが、いちおうお絵かきソフト(IllustStudio)を使って作成しましたんで、絵といえば絵です(苦笑)。東欧地図は本からのスキャン画像をトレ...続きを見る
仮想戦記「東欧紛争1968~75年」を構想するグループ group/32039 への投稿用に作成したものです。「これは絵か?」と言われると返答に苦慮しますが、いちおうお絵かきソフト(IllustStudio)を使って作成しましたんで、絵といえば絵です(苦笑)。東欧地図は本からのスキャン画像をトレースしましたが、アジア諸国とキューバは、画像検索の白地図を見ながら適当に手描きしました。

国別の対応を今一度まとめて見ますと、以下の5グループに分けられます。
1.軍事介入を受けた国(黄色)-チェコスロバキア
2.軍事介入に参加した国(オレンジ)-ソ連、ポーランド、東ドイツ、ハンガリー、ブルガリア
3.軍事介入を支持した国(赤)-モンゴル、北朝鮮、北ベトナム、キューバ
4.軍事介入に反対した国①(ピンク)-ルーマニア、ユーゴスラビア
5.軍事介入に反対した国②(ワインレッド)-中国、アルバニア

4と5(介入に反対した国①と②)を分けるのは、ドゥプチェク政権のもとで進められた改革・民主化政策への評価のしかたにあります。

4のルーマニア、ユーゴスラビアの立場は、それはあくまで「社会主義建設」の一形態であり、したがって軍事介入は、各国の自主的な社会主義建設への干渉である、というものです。

対して5の中国、アルバニアの立場は、いわゆる「プラハの春」は修正主義、反革命であり、これと、同様に修正主義のソ連とその「傀儡」たちとの矛盾が事態の本質である。そして事件を機に「ソ連修正主義」は「社会帝国主義」にまで堕落した、というものです。両国はあくまで「チェコスロバキア人民」の抵抗を支持する、という表現をし、ドゥプチェク政権に対しては、「ソ連にいち早く降伏した」として非難しています。

別の言い方をすれば、中国、アルバニアは介入反対、ソ連非難の立場をとりながら、「プラハの春」への評価という点では介入参加・支持をおこなった2、3の諸国と一致しているわけです。

ルーマニア、ユーゴスラビアの態度(介入反対、「プラハの春」は社会主義建設の範囲内であった)はドゥプチェク政権自身およびチェコ国民と一致している一方、介入参加に回った2のグループのうちポーランド、ハンガリーは、1956年の激動を経て非スターリン化、経済改革をある程度進め、国内政策的にはドゥプチェク政権やユーゴに近いものがある。

ルーマニアは自主外交や外資導入などでは独自色を示すものの、国内の政治体制は2のソ連、東ドイツ、ブルガリア(当事国チェコに即していえば改革前のノヴォトニー政権、介入後のフサーク政権)に近い保守的な体質を持ち、また3にまわった北朝鮮や北ベトナムは、イデオロギー的には5の両国に近く(反帝国主義、反修正主義)、実際、ソ連との関係は維持しながら(少なくともこの時点までは)中国とも親密な関係にあったわけです。

このように、チェコ事件をめぐっての各国の対応は、いくつかの興味深い「ねじれ」を含んでいます。これは、フィクション設定で各国を動かしていくうえでも、結構重要になりそうです。閉じる