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この作品 「ウルトラマンリバース第34話「あててくれ!」」 は 「ウルトラマンリバース」「異次元列車」 等のタグがつけられた作品です。

第34話「あててくれ!」異次元人 夜風留異次元甲獣 カンパナル異次元怪獣軍団登場...

臨@コーヒーがぶがぶ

ウルトラマンリバース第34話「あててくれ!」

臨@コーヒーがぶがぶ

2016年10月29日 11:18
第34話「あててくれ!」異次元人 夜風留異次元甲獣 カンパナル異次元怪獣軍団登場「連れてってくれ!何処にでも連れてってくれえ!」その中学生は、夜空に叫んだ。防衛隊WIND《ウインド》のアヤセ カブト隊員は、フジクラ サナ隊員から、段ボール一杯のエナジードリンクを貰った。サナ「気合い入れてね。隊員...続きを見る
第34話「あててくれ!」
異次元人 夜風留
異次元甲獣 カンパナル
異次元怪獣軍団登場

「連れてってくれ!何処にでも連れてってくれえ!」
その中学生は、夜空に叫んだ。

防衛隊WIND《ウインド》のアヤセ カブト隊員は、フジクラ サナ隊員から、段ボール一杯のエナジードリンクを貰った。
サナ「気合い入れてね。隊員とウルトラマンの兼業は大変でしょう?」
アヤセ「おーありがとう。フジ姉の優しさを感じるわ」
サナ「うん、核融合で活動する巨大生物に都市部で死なれると処理が大変だから」
アヤセ「実に打算的で俺は嬉しいよ」

呂奉皇国《りょほうこうこく》は殺気立っていた。
異次元の民、夜風留《ヤフール》への先制攻撃が決定したからだ。
前回の精神寄生体により、主力となるイリアス号の配置は敵に知られている。
恐らく夜風留は、イリアス号が突入する箇所に異次元怪獣を集中させるだろう。
ベガスターに十匹、二十匹も集まられれば、イリアス号とて敵わない。
そのため、発見された本拠地へのゲートとは別の箇所から突入する必要があった。
そこで、アヤセの情報が役に立った。
アヤセ「夜の電車を追っかけるんですよ」
その言に従った結果、夜間、空中に浮遊して何処かへ消える列車の存在が確認された。
その列車に、発信器付きのカメラを撃ち込むWIND。
列車は、人為的に夜風留の本拠地、劫岸《ゴーガン》へのゲートを開いていた。
カメラから送信される、劫岸の世界。
清浄な川、花畑、橋。
アジア人が想像する彼岸のビジュアルと、非常に似通っていた。
アヤセ「やっぱ、ここだったか」
呟くアヤセ。首を傾げるサナ。
ムラクモ「作戦決行!」

ムラクモがイリアス号、トガノウがビートル、ユリカがホークで異次元列車を追い、ゲートへ突入した。
夜風留はWINDの戦力を分散させるべく、都市部へ甲虫に似た怪獣、カンパナルを出現させる。
地上に残ったホンジョウギが機動戦車バイソン、サナとアヤセが地底戦車ヒートライザーでこれを迎撃する。
バイソンとライザー、陸軍の砲撃に耐え、角から放つ電撃で対抗する怪獣。
攻撃の最中、サナは傍らのアヤセに問う。
サナ「何故、電車がゲートになると知っていたの?あなたはどうして、あの岸を知ってるの?」
アヤセ「幼稚園の頃かな。サメに噛まれて死にかけたことがある。その時、俺は確かにあの岸にいた」
サナ「臨死体験?」
アヤセ「あの岸は何もかも綺麗で気持ち良くて、そこにいる間、すげー幸せだった。ただ、この世に未練があったから、脱出したんだ。次に気がついたら、病院で寝てた。半年、意識不明だった」

ゲートをくぐったイリアス号を待っていたのは、三体の異次元怪獣。
ミサイル怪獣ベロクレオ。
一角怪獣バシキリム。
蛾怪獣ドラグレー。
夜風留のボディーガードだろう。
見慣れたというか、最早見飽きた面子だ。
ムラクモ「早めに潰す。イリアス号からのミサイル攻撃を援護せよ」
ビートルの電磁榴弾スパークランチャー、ホークの多弾装ミサイルが三匹を足止めする。
その間にイリアス号から発射された、計24発の改造弾道ミサイルが三匹を直撃し、あっさりと粉砕した。

で、とアヤセは続ける。
アヤセ「あの岸は電車を出して、生者も乗せて岸に集める」
サナ「どうして?」
アヤセ「逃避願望さ。皆、どこか別の所に逃げたい、現実から解放されたい、と思うことがある。岸の奴らはそこにつけこむ。岸は現実を超越した異世界だ。皆留まりたがる。そうして留まってる間に、どんどん夜風留と同化していく。奴らそうやって仲間を増やすんだ」

岸の中心部へ向かうイリアス号を遮る、鳥に似た影。
ユリカ「ベガスター!今度こそ!」
以前、アルティマホークを破壊した強敵、ベガスターだった。
異次元へ向かう以上、再戦は想定内。
ユリカはオーバーホークの機動性で、敵の次元断層バリアを飛び越え、新兵器、レーザー反応式ミサイルを発射。
飲み込まれた弾頭を内部で爆発させ、ベガスターを粉砕した。

アヤセ「皆、あの岸が気持ち良くて、戻ってきたくないんだな。俺も忘れられないもん、未だに」
電話も借金取りも交通地獄も無い所。
他者からの干渉を拒絶した、現状維持のニートの理想郷。
アヤセ「こっちの世界に帰ってくるとさ、何もかも汚く見えちまうわけよ。川は濁ってる、花は枯れてる、人は皆打算的。俺は一度、岸から逃げた。だから、夜に浮遊する電車にすがっても、俺は岸に戻れない。……だから俺は軍に志願した」
自嘲するアヤセ。
アヤセ「どうせあの岸に戻れないのなら、今の世の中をぶっ壊して改造してやれ、あの岸に近い光景に作り直してやれ、そのためには軍で偉くなろう、と思った。ガキだったからさ」
サナ「そうね。とても幼い」
サナも笑う。
アヤセ「でもさ、叶わないのよ。あの岸は死者の国で、俺は生にしがみついてる限り、あの岸を再現できない。俺にはこの汚い世界で、何か面白いモン、綺麗なモンを探すしかないんだ、と悟った」
アヤセの目が冴えてきた。
今になって、エナジードリンクが効いてきた。
アヤセ「そうなるとさ、世の中楽しくなったんだよ。嫌なニュース見ても、まあいいかで済ませる。ゲラゲラ笑ってる方が、体にいいのな」
眼前には怪獣。
砲撃が通じない。
アヤセ「だから俺は軍に残ってるし、ウルトラマンの力を受け入れた。世の中の綺麗なモンを守って、俺が気持ち良く生きるためにな」
自分の出番だ。アヤセの手の甲に、紋章が浮かんだ。
アヤセ「フジ姉。悩むだけ疲れるぜ」
ウルトラマンに変身、怪獣と激突した。

怪獣軍団を撃破し、イリアス号は岸の中心部に到着。
主砲、デキサラック砲を向けた。
ムラクモ「異次元人へ告ぐ。降伏せよ」
代表者と思われる異次元人が、イリアス号の前に立った。
「承知した。我らは地球から手を引こう。だが、まだ仲間が足りん!」
異次元列車が、再び現世へ飛び立った。
ユリカ「しまった!」
トガノウ「あ奴がおれば、逃避願望を抱える輩が悉く……」

怪獣の電撃で空間に爆発が生じ、ウルトラマンに火の玉が降り注ぐ。
その脇を、異次元列車がかすめた。
この期に及んで、仲間を増やしに来たのか。
サナは、ヒートライザーの照準を、列車に定めた。
ウルトラマン「頼むぜフジ姉。当ててくれ!」
サクシウム冷却ミサイルが放たれ、列車は凍結粉砕された。
自分をこの腐敗した世界に落下した神の子と信じ、逃避しようと試みる人間達の希望は、砕かれたのだ。
ウルトラマン「それでいい!」
怪獣の腹を蹴るウルトラマン。
腕を交差して放つ粒子ビーム、スペシウムドライブで怪獣を撃破した。

デキサラック砲を受ける前に、岸を捨て、何処かへ逃げ出す異次元人、夜風留たち。
彼らが真実、死後の世界の住人だったかは分からない。
ただ、この世界に生きる人間は、終わりが来るまでこの世界に縛られることになった。
恐らく、それが正しい生き方だろう。世界がどんなに汚くても、人は折り合いをつけて生きなくてはいけない。
だが、異次元人自体は、自分の世界に愛想を尽かし、何処かへ逃げることができた。
その夜、かつてのアヤセのように、夜空に叫ぶ者が大勢いた。

「連れてってくれー!俺も連れてってくれーっ!」

34話、了閉じる
臨@コーヒーがぶがぶ2016年10月30日 05:57異次元怪獣は出るかもしれませんが、夜風留はこれでおさらばです。自分は組織的な敵を書くのに向いてないと分かったので。 ベロベロマン2016年10月29日 23:39話の流れから察すると、夜風留は今後出なくなってしまうのでしょうか、少し気になりますね。 臨@コーヒーがぶがぶ2016年10月29日 12:59あまり引きずらないと思います。むしろ昨日、今日と暗かったので陽性のノリに戻すと思われます。一話完結を活かしてw しょう@リアル忙殺中2016年10月29日 12:26これが私のところだと、絶望した人々は全員自害させちゃったんですが…さて違う分岐はあるのか? 臨@コーヒーがぶがぶ2016年10月29日 11:20もちろんQのアレ+ティガのアレなのですが、何となくタロウ30話の要素も入れることができたので良かったです。 セブンとタロウのリメイクは難しい。

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