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この作品 「FGO 魔窟のカルデア 【葛飾北斎】」 は 「FGO」「キャプション芸」 等のタグがつけられた作品です。

「いよぅ、いいところに来たね ますたあ殿、ちょいと被写体にでもなっておくれよ。な...

サテー(syatey@聖牌戦争

FGO 魔窟のカルデア 【葛飾北斎】

サテー(syatey@聖牌戦争

2018年1月11日 00:58
「いよぅ、いいところに来たね ますたあ殿、ちょいと被写体にでもなっておくれよ。なんなら俺を描いてみるかい?それとも…おれに―、描いてみるかい?」そう言って彼女は ふわ と着物を開き、両肩を見せてきた。目を剝いた。豪快に首筋から乳房の駆けあがりにかけて一本の墨が走る。「ほらもう汚れたし、気兼ねなく...続きを見る
「いよぅ、いいところに来たね ますたあ殿、ちょいと被写体にでもなっておくれよ。
なんなら俺を描いてみるかい?

それとも…おれに―、描いてみるかい?」

そう言って彼女は ふわ と着物を開き、両肩を見せてきた。目を剝いた。
豪快に首筋から乳房の駆けあがりにかけて一本の墨が走る。
「ほらもう汚れたし、気兼ねなくやっておくれ」そんな気遣いなのだろう。半球体に食い込みたわむ筆の先が、接地面における両面の柔らかさを物語る。
瑞々しく光沢を放つ墨の漆黒が部屋の明かりを反射し、そこから一筋、そのお餅めいたふくらみの形に沿って垂れた枝分かれの滴が、淫靡な体液を連想させた。
「絵の具の色は、問わないぜ…?」
彼女はこちらの様子から察してか、気分良さそうに微笑み、囁きながらこちらにまた一歩踏みよってきt

どんなウス=異本の導入だ!
這いよる誘惑を理性で押しのけ、ぶんと顔をよそへ向けた。

「アッハッハッハッハッハ!うぶなおのこらしい反応ありがとうよ!ハハ」
糸が切れた浄瑠璃のように、彼女は突然腹をかかえてけたけた笑いはじめた。アーおかしい、と。
「いいネタになるよますたあ、本当はおれの、貝の小柱をほうら、とと様ガードしてさあ、これ見た反応を楽しみにしてたんだが」

よく見るとはじめ着物の陰に隠れていた乳房の先端付近は、器用にもそこだけ黒く覆われ、いつかの突起が角のごとく突き出していた。
それはそれで良くない気もするが、彼女としてはまったく問題ないらしい。

そんなこんなで、ここに立ち寄るたび3回に1回はこのようないたずらをけしかけられるのが最近の悩みだった。
こちらはお栄さんたちの部屋に定期的に見回りに来ているだけなのに…

「いあいあ~感謝してるんだぜ?うちらだけじゃ散らかす一方だから、あんたみたいにちょくちょく来て片してくれるのがいると大助かりだ。これはほんの礼、さあびすってやつだよ。ますたあ殿?」

転居すること93回、ひどい日には一日3回は引っ越したと言われる北斎の伝説は、まさにその一周した生活感の無さが物語っていた。
北斎さんも基本的に何もしないか墨をまき散らすのみで、いまは囲炉裏の火にあたって暖まっている(スルメになったりしないか…?)、なぜタコなのだろうと不思議だったけれど、詳しく知るうちに納得がいった。「蛸と海女」という、元祖触手モノとも呼ぶべき春画で勇名を馳せていた縁もあって、資料の中にいわくつきがあったりして、あの姿に落ち着いてもおかしくない経緯があったのだろう。
聞いた話では、「蛸と海女」のタコは吸盤の並びからメスだという話もあり、春画で異種で触手で百合という、本当に時代を先取りしていた偉人だということを知った。『一見簡潔そうに見えて、そこにはカオスがあるんだよ。混沌と混沌は惹かれ合う。案外、”向こう”から北斎に寄った神性が、あったのかもね』ダヴィンチちゃんもたまに出る意味のわからないことを言っていた。

お栄さんは北斎さんの娘で、みずからも画業の道を行き父を支えた人らしい。
―が揃いもそろって、こんなに生活能力が皆無だとは…、当時の宿屋や家主の苦労が想像できた。
でも、それは相当の努力の積み重ねを、正しく量をこなし、かつ意味のあるものにしていく、実現する力と引き換えに存在しているのだ。
お栄さんも「おんな北斎」と呼ばれるだけの所以を持ち合わせる、数は少ないが傑作を世に残す絵師で、
実際、その腕は確かなものだった。
この部屋の前に来た時も、しばらく半開きの引き戸からしばらく眺めていた。
こちらの視線に気づくまで、一心不乱に、筆を走らせる彼女の横顔には、どこか輝いているものがあって。なにより、楽しそうだったのだ。
彼女もまたサーヴァントたりえる品と格を備えた、素敵な人なのだと。

そんな風に見とれていたら、

「うン?誰だァ?

おぅい、ますたあじゃねえか、なんだよ見てねえで入ってくりゃいいのに」
彼女がこちらへ立ち引き戸を自ら開け迎え入れてくれ、第一声を発するまでは、普通に良い話だったのに、この有様である。
おんやぁ?すこし前かがみになってないかい?なんなら~
なんだか、オープンだなぁと、しかしこれ以上はと、しばらく聞き流すのに必死だった。

「たくなァ、お栄(おれ/俺)だってまんざらでもねえから言ってることなんだぜ?しかも最終的にはこの体も二人分(とと様含む)抱けるってことンなったら、一粒で2度おいしいってもんじゃねえか」

そこが一番の問題なんだけどな…
誘惑に持て余すものを抑えることに精いっぱいな少年は、うらめしそうに少女を弱弱しくにらんだ。
そこで気付く。どこか、顔が赤らめているように見え―

「春画の地文とかじゃさあ、はまぐりだのアワビだの、やけに海のものにたとえられるが、そこいらは慣れたもんさ、いつだって授業してやんよ。ハハッ!ここにきて弟子を得るとはなぁ!かるであは読み本より奇なり…魔窟なりってな。フフ」

どちらが言っているのか、本心なのか照れ隠しなのか、ただそれをわからせまいとしているのは伝わる含みで、少女はいじわるそうに、しかし優しく、微笑んだ。

補足
・改号30回、転居93回
・「蛸と海女」、タコの性別は吸盤の並びで判別でき、形が安定して規則正しく並んでるのがメスとなるが、これに出てくるタコはメス説が強い
・お栄さんの画号「応為」はおーい、おーいと呼ばれていたのがそのまま名前になった説がある
・速筆と迫力で人気を博した北斎だが、お栄さんはモダンで丁寧な筆遣いが特徴だった。北斎自身「美人画」においては自分以上だと語った逸話がある
・北斎は足の描写に定評があったが、応為は手指先の描写が秀逸だった
・「切り禿の女の童は…まだシラフじゃ見れねぇや」の台詞は、もともと三女である彼女にとっての唯一の妹が、生まれつき盲目で体も弱かったことに起因する…と思う。ほんとに湿っぽくていけねえや…閉じる
yuriko2018年1月14日 22:38太太我喜欢你啊啊啊啊啊啊啊太太你都多久没投稿了啊啊啊啊啊 三更2018年1月14日 10:21智商有点不够用,没怎么看明白这段话的意思 苍穹之神2018年1月13日 19:43(love3) 苍穹之神2018年1月13日 19:43(excited3) 苍穹之神2018年1月13日 19:43(shock3) 16589050962018年1月13日 16:22谢谢茄子 やっくん2018年1月13日 12:19とと様ガードは草 つくい2018年1月12日 22:52ゴウランガ!何たる質と量を兼ね備えたテキストカラテラッシュか! タクジ2018年1月11日 18:19テキストカラテと相まって魅力が増しております。 絶妙な表情などすばらしいです。ありがとうございます。 feifon2018年1月11日 14:12閨の三十六景と聞いて 碧波小空2018年1月11日 12:511人でラノベ作家行けるんじゃねぇかってぐらい文も絵も素敵 JMS2018年1月11日 10:22まんだらけとかに連れてって当世春画博覧会だって見せてやったら発奮しそう。 年二回の祭りに俺も参加する!って 速攻壁とってそうw 無機名2018年1月11日 08:38北斎、その娘:お栄……どっちも現代からみても(色んな意味で)トップランナーだからなぁ マッハ軒2018年1月11日 07:47触手エロ絵の先駆けはやることが違う… 利根丸2018年1月11日 06:37びっくりするほど長かったw 幻想随笔λ2018年1月11日 05:26岳父好啊(surprise3) nakomoe232018年1月11日 04:47…………うっ 次は誰だろうか? jack2018年1月11日 02:45あけまして おめでとうございマ!(バリバリィ! The 32018年1月11日 01:46Twitterでは見られなかったストーリーが見られて私は幸せです。。尊い。 KZm2018年1月11日 01:44おやおや立派なお筆をお持ちで やはり絵の具は白色かい・・・? っていう薄い本はよ