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"椛 - 古神社にて", is tagged with 「東方」「キャプション芸」 and others.

 妖怪の山の頂点に守矢神社が現れてから、幾ばくかの年が過ぎ去ろうとしている。今で...

東出180@鈴奈幻想絵巻予定

椛 - 古神社にて

 妖怪の山の頂点に守矢神社が現れてから、幾ばくかの年が過ぎ去ろうとしている。今では山の天狗や一部を除く妖怪は、神社の二柱の神を信仰し、中には帰依した妖怪もいる。 実は、その信仰と帰依について、守矢神社の神と天狗の間で一悶着有ったことは、あまり知られていない。事の発端は守矢神社の一柱、八坂神奈子が...Keep reading
 妖怪の山の頂点に守矢神社が現れてから、幾ばくかの年が過ぎ去ろうとしている。
今では山の天狗や一部を除く妖怪は、神社の二柱の神を信仰し、中には帰依した
妖怪もいる。

 実は、その信仰と帰依について、守矢神社の神と天狗の間で一悶着有ったことは、
あまり知られていない。事の発端は守矢神社の一柱、八坂神奈子が天狗に自身への
信仰を強要した事による。

 これについて、天狗の上部組織、大天狗様達の間では反対論が相次ぐ中、
偉大なる力を持つ八坂神奈子と対峙するのは不可能なのではないか、という意見も、
少なからず有ったらしい。そんな議論が交わされる中、山の妖怪の頂点におられる、
天魔様は楽観視していたという。一言、

「八坂の神を、天狗の神社に連れて行けばよい」

と仰ったという。

 そして、大天狗様達は八坂神奈子を天狗の神社に連れて行った。見た目は古ぼけた、
手入れをするものがいなければ、すぐにでも自然と同化していくような佇まいであったが、
その神社を見て、しばらく八坂神奈子は沈黙し、なんと神社に向かい頭を下げ、
こう言ったという。

「今後、天狗については、私への信仰を強要しない」

 なぜそのような結論に至ったのか?それは、この天狗の神社の祭神に有るという。
この神社に祀る神は「猿田彦命」(サルタヒコノミコト)と、「天宇受売命」
(アメノウズメノミコト)。この二柱のうち、猿田彦命は、我々天狗の祖である。
高天原から瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が降りてくる際、その道案内役を
努めた神である。幻想郷では、その信仰が我々天狗の間でしかされず、その力は
無きに等しいが、神格に関して言えば、八坂神奈子は礼儀を持って接するにあたる
「神」なのである。

 こうして、我々天狗は表向きでは守矢神社の神を敬いつつも、心の拠り所である
信仰は保たれたのである。

                          白狼天狗、犬走椛の述懐Close
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