pixiv小説10周年×pixivコミック「コミカライズ・パーティ」 受賞作品
2020年7月29日（水）～2020年9月27日（日）まで開催していました、マンガ原作コンテスト「コミカライズ・パーティ」の受賞作品がついに決定しました。
各部門のテーマに合わせ、さまざまな切り口で書かれたマンガ原作小説を募集した本コンテストでは2,000以上の応募作品が集まりました。たくさんのご応募ありがとうございました。
厳正な審査の結果、受賞されたのは以下の作品です。
各部門のテーマに合わせ、さまざまな切り口で書かれたマンガ原作小説を募集した本コンテストでは2,000以上の応募作品が集まりました。たくさんのご応募ありがとうございました。
厳正な審査の結果、受賞されたのは以下の作品です。
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ジーンピクシブ部門
賞金20万円＋ジーンピクシブにてコミカライズ
ジーンピクシブ賞
悪役令嬢覇王伝 壱話・乙女の覚醒は突然に
身長245cm体重210kgの悪役令嬢、ゴリアテッサ・アイアンローズ。 それが我（わたくし）が乙女ゲーム「聖拳に散る薔薇」の世界に転生した姿だった。 前世でトラックから助けた黒猫の正体は純白の羽が美しい天使ルシフェル。 彼は恩返しにこの世界で私を守護すると宣言したが、我は悪役令嬢。 破滅の運命を変えることはできない。そして破滅を恐れなどしない。 強く正しき者たちを倒し、その果てに斃されることこそ悪役の定め。 だから我は最強のヒロインを待つ。 日課の魔物狩りで肉体を鍛え学園の女王「鋼鉄の薔薇」として君臨しながら。 そんな悪役令嬢として平凡な日々を過ごしながら私は予感に胸を震わせる。 正ヒロイン、アンジェリーナ。悪の支配者たる我を唯一倒せるのは彼女だけ。 限界まで鍛えぬいた彼女との戦いを夢見る我に、なぜか学園内のイケメンたちが急接近してきた。 アンジェリーナに気があるらしい義弟のカインは悪役令嬢である我にやたらと突っかかってくる。 そして光の存在であるヒロイン、アンジェリーナを殺害しようとする教師ジューダス。 ジューダスは暗黒教団に妹を人質に取られ脅されていた。 好敵手をそんな下種な団体に横取りされるなど当然許すことはできない。 我は暗黒教団を襲撃した。何が暗黒だ。少女を人質にとる小悪党の癖に大物ぶるのが気に食わない。 教団の頭目は我を光の神の信者だと誤解していたので大いに笑う。 我に崇める神はいない。 なぜなら神こそが我にとっての怨敵であるからだ。 「笑止。我は神という傲慢者から敗北死の運命を押し付けられた一介の女子学生。 故に生まれながらの悪、故に生まれながらの高貴。 我、ゴリアテッサ・アイアンローズは悪役令嬢の忌名を掲げる者也！！！」 暗黒教団はその日壊滅し、我はまた平凡な学園生活を始める。 悪役令嬢らしくヒロインの拳に打倒され、その定めを終えるまで鋼鉄の薔薇は咲き続けるのだ。
ネグリジェってこんな格好良く脱ぎ捨てる服だったっけ…と冒頭から引き込まれました。 鬼神のように強くて勇ましく、実は優しい悪役令嬢ゴリアッテ。そんな主人公の新鮮でシュールな魅力が光る作品でした。
comic POOL部門
賞金20万円＋comic POOLにてコミカライズ
comic POOL賞
1 恋に落ちた日
生前嵌まっていた乙女ゲームの世界にヒロイン転生してしまった主人公。
ゲームのストーリー通りに進む世界では、主人公は100人のイケメン達に言い寄られる絶世美女のモテ女だった！
しかし主人公の推しはどの攻略キャラでもなかった。彼女の推しは【悪役令嬢】！
ゲームの中では主人公はモテすぎて、悪役令嬢の想い人を片っ端から奪ってしまった事で彼女に嫌われてしまった。
このままでは大好きな悪役令嬢に嫌われる人生が始まってしまう！
主人公は悪役令嬢とウフフアハハする為に、言い寄ってくるイケメン達とのフラグを全て折る事を決意する！
こうして主人公は生まれた時からフラグブレイカーの道を歩みはじめた。
しかし何度折り砕いても、成長するにつれヒロイン力（美女力）は増し、数多の男達を惹き付ける。
そこへ、突然後ろ暗い一族から狙われる主人公。
どうやら主人公の血筋は正統な王家の血を引いていたらしい。それを嗅ぎつけた一族が現王家を失墜させようと、主人公を攫い無理矢理手籠めにしようとする。
策略に嵌められ悪役令嬢にも嫌われ、信じていた友人にも裏切られ、一人になった主人公。
しかし諦めかけたその時、彼女を助けに来たのはかつてフラグを折ってきた男達。そして、悪役令嬢だった。
そして助け出された主人公は、一人の攻略キャラの手を取った。
大好きな悪役令嬢の好きな人かも知れない、好きになる人かも知れない。それでも窮地に陥った時に最初に思い浮かんだ顔は彼だった。
主人公スフィアは、攻略キャラだったグレイ王子の手を取った。
攻略したのでも、されたのでもない。
ゲームのストーリーに則ったのではない。スフィアは自分の心に従った。
幾度となくフラグを折っても必ず隣に居た彼をスフィアは受け入れた。
これはゲームシナリオに決められたハッピーエンドではなく、一人の血の通った人間のただ一つの本当の感情だった。
だからこそ悪役令嬢の嫉妬を買うこともなく、他の攻略キャラ達にも祝福され、スフィアは大団円を迎えた。
ゲームのストーリー通りに進む世界では、主人公は100人のイケメン達に言い寄られる絶世美女のモテ女だった！
しかし主人公の推しはどの攻略キャラでもなかった。彼女の推しは【悪役令嬢】！
ゲームの中では主人公はモテすぎて、悪役令嬢の想い人を片っ端から奪ってしまった事で彼女に嫌われてしまった。
このままでは大好きな悪役令嬢に嫌われる人生が始まってしまう！
主人公は悪役令嬢とウフフアハハする為に、言い寄ってくるイケメン達とのフラグを全て折る事を決意する！
こうして主人公は生まれた時からフラグブレイカーの道を歩みはじめた。
しかし何度折り砕いても、成長するにつれヒロイン力（美女力）は増し、数多の男達を惹き付ける。
そこへ、突然後ろ暗い一族から狙われる主人公。
どうやら主人公の血筋は正統な王家の血を引いていたらしい。それを嗅ぎつけた一族が現王家を失墜させようと、主人公を攫い無理矢理手籠めにしようとする。
策略に嵌められ悪役令嬢にも嫌われ、信じていた友人にも裏切られ、一人になった主人公。
しかし諦めかけたその時、彼女を助けに来たのはかつてフラグを折ってきた男達。そして、悪役令嬢だった。
そして助け出された主人公は、一人の攻略キャラの手を取った。
大好きな悪役令嬢の好きな人かも知れない、好きになる人かも知れない。それでも窮地に陥った時に最初に思い浮かんだ顔は彼だった。
主人公スフィアは、攻略キャラだったグレイ王子の手を取った。
攻略したのでも、されたのでもない。
ゲームのストーリーに則ったのではない。スフィアは自分の心に従った。
幾度となくフラグを折っても必ず隣に居た彼をスフィアは受け入れた。
これはゲームシナリオに決められたハッピーエンドではなく、一人の血の通った人間のただ一つの本当の感情だった。
だからこそ悪役令嬢の嫉妬を買うこともなく、他の攻略キャラ達にも祝福され、スフィアは大団円を迎えた。
したたかで行動力あるヒロインから目が離せません！ 彼女を取り巻く賑やかなキャラクターたちも皆個性豊かで魅力的でした。
Palcy部門
賞金20万円＋Palcyにてコミカライズ
Palcy賞
ヤクザは今日も不眠症01
不眠症のヤクザとくいしんぼうのフリーターが出会い、じわじわ仲良くなっていくほのぼのしたお話。 剣崎組の若頭の剣崎青磁は不眠症でひとりだとまったく眠れなかった。ある日コンビニの前でカップうどんを食べるフリーターの南野晴と偶然出会い親しくなる。 不眠症だったはずの青磁は、能天気で無邪気な晴と一緒にいるときだけ安心して眠れるようになる。それから青磁は晴のアパートに勝手におしかけ、晴を抱き枕にして眠るようになる。 晴は勝手にやってくる身勝手な青磁を迷惑だと怒りつつも、ふたりで過ごす時間を心地よく感じていた。 ある日晴は働いていたキャバクラのオーナーから、剣崎組の若頭の青磁を殺せと命令される。オーナーは晴の住むアパートに盗聴器をしかけ、普段は警戒心の強い青磁が晴の前だけでは気を許し無防備に寝るのを知っていた。 どうしていいのかわからない晴は、青磁を遠ざけるためにひどい言葉を言ってもうここへ来るなと突き放す。それをオーナーに知られ店に呼び出された晴は、青磁に敵対するヤクザたちにかこまれ覚せい剤を打たれそうになる。そのとき青磁が助けにやってきて、オーナーたちは逮捕される。 オーナーが逮捕され、働いていたキャバクラはつぶれ、行き場のなくした晴が途方にくれていると、青磁は俺専用の抱き枕として俺の部屋で暮らせばいいと提案し、ふたりは一緒に暮らし始める。
読んでいて心がホカホカしました。 人間と人間の関係性が次第にあったまっていく様子、 食べ物の口にいれたときの温度まで伝わってくる文章。 この温度をコミカライズで更にあたためていければ幸いです。
ピクシブエッセイ部門
賞金20万円＋ピクシブエッセイにてコミカライズ
ピクシブエッセイ賞
添い猫屋『DREAMOON』
人々が寝静まった頃に開店するお店『DREAMOON』は、必要な人の前にだけ現れる特別なお店。初めての人もそうで無い人も、必要であれば誰にでも手を差し伸べる。そしてその利用者にはある悩みがあり、彼らの悩みは一貫して「よく眠れない」ということだった。そんな彼らの悩みを解決するのはここで働く従業員、それが「添い猫」達。ここは添い寝屋改め、添い猫屋。素敵な猫と一緒に心地良い夢を見ることができるこのDREAMOONに、とある少年優一が来店してきた。
人語を話し悩みを解決してくれる猫という、もしかしたらあるかもしれないとワクワクする非日常要素が編集部内でも高評価を得た。睡眠以外の悩みのバリエーションをぜひ読んでみたい。
ビーズログCHEEK部門
賞金20万円＋ビーズログCHEEKにてコミカライズ
ビーズログCHEEK賞
確かに私は、お嫁さんが欲しいと言いました。
異世界召喚され、魔王を倒した私は疲れ果てていた。
王宮に戻った途端に勇者にフラれて邪魔者扱いされ、召喚の儀で付与された有り余る体力を騎士の訓練で消費する日々。
ある日、騎士仲間が私に問いかける。何か欲しいものは無いのかと。
だから答えた。お嫁さんが欲しいと――。
翌朝、ベッドにもぐりこんできたのは女装した王子様。お嫁さんにしてと、あらゆる手を使って迫ってくる王子をかわして逃げるうち、少しずつ好きになっていく。
王宮に戻った途端に勇者にフラれて邪魔者扱いされ、召喚の儀で付与された有り余る体力を騎士の訓練で消費する日々。
ある日、騎士仲間が私に問いかける。何か欲しいものは無いのかと。
だから答えた。お嫁さんが欲しいと――。
翌朝、ベッドにもぐりこんできたのは女装した王子様。お嫁さんにしてと、あらゆる手を使って迫ってくる王子をかわして逃げるうち、少しずつ好きになっていく。
良妻のごとく優しい声で主人公を起こすのは……なんと女装した王子様！というインパクトのある冒頭が非常に良かったです。 全体的にテンポが良く、コミカライズした時のイメージがしやすい点も高ポイントでした。
pixiv賞
賞金5万円＋コミカライズ検討＋マンガ原作者として担当者が付く
ある日、平凡なOLのもとへガラの悪い男がやってくる。 サングラスに派手なアロハシャツ、ハーフパンツにビーチサンダルという浮かれた恰好の男は、自分は『フレンドリー・パートナーズ』という会社の借金の取り立て屋だと名乗る。 なぜか社名に誇りを持ちフレンドリーさがモットーだと主張する取り立て屋は、頼んでもいないのに借金の債務者たちに強引なお節介をやいていく。 取り立て屋に出会った債務者たちは彼のおかげで最低な状況から抜け出し、前向きに生きていくようになる。
取り立て屋という恐怖の存在がフレンドリーであるというギャップが評価された。キャラも立っていてしっかりオチがあるので、コミカライズのイメージがしやすいというのも◎。
男子しか生まれない魔族の家系である“魔王”は、多くの先人たちがそうしてきたように、妻にするため“人間の女”をさらってきた。
しかしこの魔王、魔族にしてはちょっとばかり気弱で、変わり者。
あろうことか女のために人間の料理を勉強しはじめて……
しかしこの魔王、魔族にしてはちょっとばかり気弱で、変わり者。
あろうことか女のために人間の料理を勉強しはじめて……
童話を読んでいるような可愛らしい世界観と、魔王と女の優しいやり取りにぐんぐん引き込まれていきました！
大衆食堂の末娘・リリィは、生まれた時から男性に苦手意識があった。ある日、幼馴染みのルーディーにいじめられて逃げ回っている内に、足を踏み外しーー前世を思い出す。幼少からいじめられ続けられた結果、男性が苦手になり、女性アイドルそしてアイドルアニメにハマった人生を。前世の記憶を思い出したリリィは、傾きかけている食堂ルーチェを立て直すため、前世の記憶をフル活用！ ≪アイドルオタ×大衆食堂＝敏腕プロデューサーになっちゃう！？≫ 影の薄い吟遊詩人、顔面最強美少女、意地悪な幼馴染みまで……いろんな人を巻き込んで、食堂を立て直す！？ その”立て直し計画”はいつしか、この世界のアイドル発展の走りになったとか、ならないとか…… 『娯楽がなければ創ればいいじゃないっ』 推しごと奮闘物語！！
「異世界でアイドルをプロデュース！」というワクワクするテーマと、リリィの明るく前向きな姿がとても素敵でした！
悪役令嬢――。それは（主に）乙女ゲームや少女漫画の悪役として君臨するキャラクターであるとされる。悪役令嬢、それは気高く。悪役令嬢、それは美しく。正ヒロインの当て馬として散り、時には断罪や追放など過酷な運命を背負った存在である。 ……が、それをまったく理解していない男子高校生 椎名悠斗（しいなゆうと）が乙女ゲーの世界に『悪役令嬢シャルロット』として転生する事に！ 現実世界への復活を賭けて正規ルートへシナリオを導く為に、案内人マイアと共に乙女ゲーム『ブリリアント・キャッスル』の世界に旅だった悠斗。 ところが婚約者のレオポルト王子の好感度はＭＡＸ。正ヒロインのはずのエマは貧相で冴えない。おまけに『悪役令嬢』がなにか分かっていない悠斗はとりあえずヤンキー風に絡んでみたり、闇属性を発揮してみたり、プロレスのヒールの様に挑発してみたりと検討違いのアプローチを重ねる。当然、エマは怯えるばかりだしレオポルドとの仲も進展しない。 このままでは埒があかないとようやくまともに作戦を練る事にした悠斗。まずはレオポルトの好感度を下げること、そしてエマの魅力度を上げる事を目標にする。案内人マイアいわく、王子の好感度を下げる地雷ポイントがあるはずだと。 侍女のアンの協力を得て、エマの外見を磨き一緒に行動する一方、レオポルトに高価なものをねだったり、王子の取り巻きに秋波を送り浮気を演出したり、いじめのシーンを見せつけたり、変顔を見せたりと王子の好感度を下げようと努力する。 シャルロットの好感度ダウン作戦はあまりうまく行かないが、エマは見違えるように美しく可憐になっていき、図らずも男子高校生として惹かれてしまう。 一方、エマは物語の強制力と自分に自信がついた事で、レオポルトに思いを抱き、シャルロットとの友情の間で揺れ動く。 その気持ちを知ったシャルロットは学園祭のパーティを利用して二人をくっつけようとする。が、その様子を見ていた以前利用した王子の取り巻きに迫られて思いっきり殴ってしまう。その様子を見ていたレオポルトは急にシャルロットに幻滅する。王子は（物理で）暴力を振るう女、が地雷だった。かくしてレオポルトとエマをくっつけることに成功したシャルロット＝悠斗は現実世界に帰ってくる。やっと日常を取り戻した、とほっとした瞬間に案内人マイアが「レオポルトとエマの喧嘩が元で国の危機」だと助けを求めてくる。
男の子が一生懸命頑張って悪役令嬢を演じ、方向性が間違ってしまう…という冒頭から、面白くて心を掴まれました。 これから主人公の男の子はどうなってしまうのかと、先が気になる作品です。