▼コミック百合姫とは

毎月18日発売、女の子の思いを描いた唯一無二のガールズラブ専門誌です。 百合姫コミックスも雑誌と同じ毎月18日発売。雑誌・単行本ともに電子書籍も同時発売中。
http://www.ichijinsha.co.jp/yurihime/

▼都丸ちよ・柳原利香のアレコレ!とは

都丸ちよと柳原利香が世の中をアレコレと理解していこうという、DIYな知識探究型番組。YouTubeにて生配信&動画投稿中。
柳原がいないと何もできない都丸、都丸が好きでしょうがない柳原のコンビ愛をお届けします。
https://www.pixiv.net/fanbox/creator/31438994

▼書泉百合部とは
書泉・芳林堂書店の百合好き担当者が、百合作品を盛り上げる為に集結。各店舗での棚展開等を行う。アニメイト・ゲーマーズ店舗でも百合部が活動中。
https://twitter.com/shosenyuribu

「百合文芸小説コンテスト セレクション」2019/8/19より配布開始!

受賞作を掲載した冊子「百合文芸小説コンテスト セレクション」を下記店舗にて配布いたします。
※数に限りがございます。早期に配布終了となる可能性もございますので、ご了承ください。

・アニメイト百合部 ※一部店舗
(池袋本店/大宮店/吉祥寺パルコ店/札幌店/渋谷店/名古屋店/秋葉原本館/姫路店/京都店 /福岡天神店/広島店/大阪日本橋店/横浜ビブレ店/山形店/梅田店/新宿店)

・ゲーマーズ百合部
(札幌店/仙台店/AKIHABARAゲーマーズ本店/池袋店/町田店/横浜店/名古屋店/なんば店/神戸三宮店/新宿店)

・書泉百合部
(書泉ブックタワー8F/書泉グランデ2F)
 および芳林堂書店高田馬場店



コミック百合姫×pixiv 百合文芸小説コンテスト 受賞 posts
女性同士の恋愛や友愛をテーマにした小説を募集した本コンテストでは、1,300以上の応募作品が集まりました。たくさんのご応募ありがとうございました。 厳正な審査の結果、受賞されたのは以下の作品です。
Read application conditions
大賞
賞品:賞金5万円、コミック百合姫に扉イラスト・挿絵イラスト付きで掲載、書店配布予定の小冊子へ収録
 軽音学部に所属する高校2年生の黒沼あさぎ(くろぬま あさぎ)は、目以外はブサイクな自分の外見が嫌いだった。

 自作のラブソングを聴きながら下校していた黒沼は、駅のホームで片想い相手であるクラスメイトの美少女・愛田美波(あいだ みなみ)が先輩に告白してフラれた現場に遭遇してしまう。慌てて立ち去ろうとした黒沼だが、愛田から「話し相手になってよ」と言われて、待合室で彼女の話を聞くことになる。

「先輩に好かれるためにしてきた努力は無駄だったのかな」と泣く愛田に、黒沼は「そんなことない」と答える。告白する勇気を出すだけで偉い、無駄なんかじゃないという黒沼の言葉に愛田は慰められて泣き止んだ。

 黒沼は愛田に「黒沼がいつも聴いている音楽を自分も聴きたい」と言われ、イヤホンを半分こして聴く。愛田は黒沼の曲を好きだと言ってくれた。このまま別れるのは嫌だと思うが言葉にできない黒沼。すると、愛田からカラオケに行こうと誘われ、黒沼は了解する。

 二人はその後カラオケに行き、ゲームセンターで仲良く遊んだ。

 帰り道、黒沼は愛田のことを勘違いしていたと語り、「自分には何もいいところがないから愛田のことが羨ましかった」と嫉妬心を打ち明けてしまう。愛田はそんな黒沼を最低と言いつつ、素直なところは嫌いじゃないと言う。そして愛田は、「自分には何もいいところがない」という黒沼の言葉を否定するように、「こんな綺麗な目、してるじゃん」と告げた。

 黒沼はその言葉に、愛田を好きになったきっかけを思い出した。1年前、マスクで顔を隠して文化祭のステージで歌った黒沼は、終了後に愛田から「綺麗な目してますね」と声をかけられていた。それ以来、黒沼は愛田を目で追うようになったのだ。

 その後、愛田はカラオケで黒沼が先ほど駅のホームで聴いた歌を歌ってくれなかったことに不満を漏らす。自分が作った歌であることを言い出せない黒沼は言い訳を重ね、妥協点として「あなただけのための歌」というタイトルのみを教えた。曲名を聞いた愛田は黒沼に気があるような微妙な態度を取る。黒沼は一瞬期待するが、すぐに有り得ないと思い直す。しかし、そのせいで愛田に何か隠していることを見抜かれ、先ほどの曲が黒沼の作った曲であると言い当てられてしまう。愛田になぜ隠していたのかと問い詰められた黒沼は、恥ずかしかったからだと答える。「自分も、この歌も、ゴミみたいなものだ」そんな黒沼の言葉に、愛田は「私は好き」とはっきりと言う。そして、黒沼も本当は自分の曲が好きなのにどうして嘘をつくのかと迫る。黒沼は誰もが愛田のように強くないと反論し、すべてを持っていて何でも叶うくせに分かったようなことを言わないでと口にしかけるが、愛田も好きな人にフラれたばかりだということを思い出す。

 黒沼の歌が好きだったからつい熱くなってしまったと愛田に謝られ、黒沼の怒りも収まる。「自分の気持ちばかりを口にして相手を推し量れない二人は似た者同士である」と愛田に指摘され、黒沼は自分たちが届かない「好き」で繋がっていることを悟る。そして、黒沼は自分の歌に対する想いを誤魔化すのをやめ、「あなただけのための歌」が誰を想って作られた歌なのかということを、その歌が好きだと言ってくれた愛田に向かって告げるのだった。
百合姫賞
賞品:賞金3万円、コミック百合姫に扉イラスト・挿絵イラスト付きで掲載、書店配布予定の小冊子へ収録
朝、目を覚ますと、見知らぬ女の子になっていた。

私は本来、背が高く、ゆえに猫背で、地味で根暗な高校生、山内杏として埼玉北部に暮らしていた。
しかしある夏を境に、背が小さく、身体のどこもかしこも柔らかく、髪の毛もふわふわロングウェーブで、憧れの女子校の制服に身を包む天野沙璃に変身を遂げていた。

これは、多分、夢だ。
――夢なら、じゃあ、いいか。
そう思っていた。

沙璃の生活は、山内杏のときとは比べ物にならないほど恵まれていて、優しくて、豊かで、気に入っている。

でも……本当の天野沙璃は、どこにいってしまったのだろう? 

私が沙璃の身体にいるように、今、山内杏の身体のなかには、沙璃がいるのだろうか。
本当の沙璃は、山内杏の人生をどう感じているのだろう……。後ろめたさを覚えた私は、偶然、駅の本屋でその少女に出会う。――山内杏。本来の私の身体。ということは、今はその中に、本当の沙璃がいるはずなのだ。怖くなった。でも、彼女は私を見つけて、目をまんまるにして、笑ったのだ。にっこりと。

これは、入れ替わりをきっかけにして出会ったサリーとアンが、生涯の友になる、二人だけの秘密のお話。
 鈍感な中3のお姉ちゃんが丁寧語の小5の従妹に「なにうじうじしているんですか」とか「いくじなし」とか言われる系のお話です。
 亜希奈と紗綾は従妹同士。いつものようにジュニアアイドル事務所に迎えに行った亜希奈は紗綾から「遅いんですけど」と冷たい仕打ちを受ける。しかしそれは紗綾の不器用な愛情表現だった。
 相変わらず、自分の恋心を気づいてくれないあまりにも鈍感な亜希奈に対し、ふたりきりの帰り道、紗綾は「友達の話なんですけど」と言って、好きな人の相談をする。その子は同性同士の恋に悩んでいる──という話だ。完全に自分のことだ。
 亜希奈は実にまっとうな反応を返し、その恋を応援すると言う。亜希奈の言葉に感極った紗綾はついに、その友達は自分だと白状し──勢いのまま、亜希奈に告白をする!
 いくら鈍感な亜希奈でもさすがにびっくりだ。たじたじしているところで「いくじなし!」と罵倒された。いやでもちょっと待って! ダメです。紗綾は待ってくれなかった。自分から口づけをしてきた彼女と、亜希奈は付き合うことになるのだった。
 小学五年生に責められっぱなしのお姉ちゃんは、その十年後になって、21才と26才のカップルになっても当然、責められっぱなしでしたとさ。めでたしめでたし。
アレコレ!賞
賞品:賞金1万円、pixivFANBOX「都丸ちよ・柳原利香のアレコレ! 」にて声優2名による朗読配信&サイン色紙贈呈、書店配布予定の小冊子へ収録
 暇を持て余した”あたしら”
今日もまたファミレスでダラダラ。
そこにドロップされる惚れ薬の情報。
あたしら乙女にしちゃ吉報。
そんな情報与えてもイイワケ?
言い訳は良いからさっさと話せワレ。
聞きかじったヒント。探すこれからももっと。
ヒントはことわざ風。ピントは外さぬCOOL。
きっと誰もが皆SAY。買うよりも早い自家製。
ってことでExplore。あたしらなら探せる。ここではないゴール。

 あたしらは惚れ薬を作る為にファミレスから飛び出した。
その道はそこまで険しいものじゃないと思う。きっと。だってあたしマイとミカは頑張らないでも何でもできるし。おまけに顔も良い。
そんな二人ならこんなのお茶の子さいさいでしょ。お茶の子って誰?

 目的地に向かう途中にホームセンターコナーンに寄った。ホームセンターには色々な物が置いてある。
殆どの物がどんな用途に使うの?って物ばかりだけどこの無駄に広い空間にはわくわくする。天井も高いし。どうやって掃除するんだろう。メチャクチャ長いモップとかがあるのかな。お菓子とかジュースも結構売ってる。何でも揃うんじゃないのホームセンター。すごいよね。
書泉百合部賞
賞品:賞金1万円、書泉百合部オリジナルグッズ、書店配布予定の小冊子へ収録
自分の誕生日プレゼントとして買ったCDを再生しようと、埃を被ったCDラジカセを引っ張り出した葉月。しかしCDトレイの中には記名の無い謎のCDが入っていた。好奇心でそれを再生すると『初めまして。誕生日おめでとう!』と女の子の声が。驚いている葉月をよそに録音された音声は今の葉月の状況を言い当てていく。『実は私、未来予知が出来るの!』冗談を言っていると思い軽く流して停止ボタンを押そうとするも彼女はそれをも言い当ててしまう。気味が悪くなった葉月は勢いで音声を停止させるが、それからも彼女を忘れることが出来なかった。
次の日、昨日の続きからCDを再生させると彼女の嬉しそうな声が聞こえた。彼女、桃花は本当に未来予知が出来て“葉月がCDを聞きながら話をしている未来”を見ているのだと言う。言う通り、葉月は録音された彼女の声とリアルタイムに会話をしていた。元気な彼女に次第に心を開いていく葉月。しかしCDの録音時間は限られている。予知の力が消えかけている桃花と、ろくな挨拶も出来ないまま二人は別れることになってしまった。最後に何とか伝えてくれた桃花の言葉をヒントに、葉月は彼女を探し出す決意をする。葉月が会話を交わした桃花は過去の存在だと知っていながら、それでも今の彼女に会いたかった。伝えたいことがあった。
桃花は葉月と出会えるまで何度でもその場所に足を運ぶと誓った。葉月は桃花を探す為に約束の場所へ向かう。そして二人は時を超えて出会った。
佳作
賞品:商品券5,000円分、書店配布予定の小冊子へ収録
地味で自己表現が苦手な高校二年生の美登里は、クラスでの存在感も薄く、学校へ行く意味を感じられない毎日を過ごしていた。彼女の唯一の楽しみは、行きの電車で毎朝一緒になる人々の一日に思いを馳せること。美登里にとって、彼等は仲間のような存在だった。
そんな仲間に、松葉杖の女子高生・さくらが加わった。ひょんなことから、美登里はさくらと交流を持ち、毎朝一緒に登校するようになる。二人が隣の席に座っていられるのは、さくらが乗る駅から降りる駅までのたったの10分間。いつしかその10分は、美登里にとってかけがえのない時間になっていた。
ある日、さくらの怪我のきっかけと悲しい過去を知った美登里。彼女にとっての幸せは何かを考えているうちに、美登里も、今の自分自身の生活と向き合うようになっていく。
そして、いつも明るく快活なさくらには、美登里には言えない、ある秘密があった。さくらが美登里についた、どこまでも優しい嘘とはー?
1999年になし崩し的な形で異世界交流が始まってしまった現代日本の郊外のショッピングモール内で、十四歳の佐藤美里は美しい異世界の少女に目を奪われる。尖った耳にプラチナブロンドの髪に金色の瞳を持つエルフじみた外見の彼女はフードコートで実に美味しそうにラーメンをすすっていたためだ。
異世界とこちらの世界を自由に行き来できる特異点「スポット」を通って、様々な異世界に訪れ、魔法を使った冒険などゲームでなければできなかったことを現実に体験するアトラクションである「スポットゲーム」がショッピングモールなどの商業施設で展開されだした黎明期である2000年代、美里が出会った異世界の少女はRPGのような世界を再現した異世界で寸劇を演じるキャストの少女だった。
彼女はモールが大好きで、用事がなければモールの中を楽しそうに散策していた。モールの近所に住んでいた美里は、その姿を頻繁に目撃し、好奇心が旺盛でラーメンが大好きな異世界の少女との休息に距離を縮めてゆき、そして彼女に頼まれて「える子」という名前を付ける程度に親しくなる。
エルフちゃんと呼ばれ、地域ではアイドルのような存在になってゆくえる子だが、異世界交流が始まってまだ間もない時代なので摩擦も激しく、差別感情をぶつけられることも少なくない。そしてそのようなこちら側の社会に配慮した、スポットゲームのキャストにはモールの外には出てはならないという窮屈な規則もあった。
トラブルに見舞われ、大好きなモールの生活にも疑問を感じたえる子の様子を察して、美里は駅前のラーメン屋まで二人ででかけてみないかと軽い気持ちで提案する。それがどういう結果を招くのかを考えずに。

こちら側の女の子と異世界の女の子の交流と、傍目にはささやかでも本人たちにとっては人生を揺るがすほどの大冒険を一夜を描いた物語になります。
自身のことを平凡だと称する「橘夕花(たちばな ゆうか)」は、駅のホームから身を投げた「坂口夜娃華(さかぐち やえか)」を助けた。その時、夕花は夜娃華から「友達になりましょう」と言われる。
言葉の通り、夜娃華は夕花に積極的に話し掛け、友達になろうとする。容姿が美しい夜娃華に緊張する夕花だが、今の関係を心地良いものだと感じる。
けれど、夜娃華にはある秘密があった。夜娃華はこちらとは別にある、彼女が“向こう側”と呼ぶ世界の存在を感じる事が出来た。そして、夜娃華は“向こう側”に行きたいと言う。
夕花は夜娃華に巻き込まれながら、いくつもの怪奇を経験し、夜娃華自身にも触れていく内に、彼女をここに繋ぎ止めたいと思うようになっていった。
今作は、その中のエピソードの一つになります。
同棲していた彼氏が出て行って1年が経つアパートに住み続けている景子は、些細なきっかけからコンビニ店員の乙葉に声をかけられる。擦り切れるように感じていた日々の生活のなかで、乙葉との何気ないわずかな会話が景子にとって心のよりどころになっていく。しかし、乙葉からは一線を引かれた関係を、そこはかとなく突き付けられてしまう。
 ある日、景子は乙葉から一緒にバイトをしている店員が、自分と同じ大学に通う双子の姉妹である陽花だと聞かされる。
 同い年の友人である千秋と自分の生活の違いや会話を通じ、自分の周囲や女である自身のこれからのことについて考え始める景子。
 ふとしたことから、景子は陽花が乙葉と双子の姉妹であることに疑問を抱く。そして、混乱しながらも初めて乙葉への想いを自覚したのは、乙葉が陽花とキスしているところを目撃してしまったときだった。
そして、景子は初めて乙葉とコンビニ以外の場所で会い、陽花と乙葉が大切に築き上げ、守ってきた本当のことを知る。
 景子は乙葉へ自分の想いを告白し、アパートを引っ越す決意をする。
高校を卒業した小夜の元に、大学生の兄が彼女を連れて帰ってきた。

彼女の名前は三音さん。三音さんはまるで男の人のような風貌をしていて、自分のことを「俺」と言った。

私と、兄と、兄の彼女との、ひとときの同居生活。恋というものがよく分からないまま高校を卒業した小夜だったが、三音と同じ時間を過ごすうちに、彼女に対して恋心を覚えていくようになる。しかし兄と彼女との間にある、とある事情が気になりつつもきけずにいた。

一方、三音は男とも女ともつかない自分のことがよく分からずにいた。自分のことをうまく受け入れることができない三音だったが、自分のことを「綺麗だ」という小夜の純真さにふれて、次第に心が変わっていく。

やがて小夜は三音と兄の事情を知ることになる。小夜は三音に自分の気持ちを伝えようと決め、三音はその気持ちに応えようとする。

自分のことをうまく掴みきれない女の子二人が出会って、一緒に暮らして、少しずつ変わっていく物語です。
 大学生の森山茜は、十二番街にある大学で民間伝承の研究をしている。
 茜は「ミサキ」という憑き物つきの家系だった。しかし伝承に興味を持ったのは家柄は関係なく、ある事件の当事者となったことが理由だった。その事件の後、彼女は初恋の相手である姉を失ってしまう。どうして彼女を失ったのか理解できないまま、「忘れられていく物語」に執着していくようになっていく。
 ある夜、ゼミの友達に誘われた飲み会で、高校の時の事件の相手に出会う。動揺していたからか、それとも怪異に呼ばれたからか、帰り道に彼女は存在しないはずの十三番街へと迷い込んだ。
 十三番街は忘れられたものが集まる街だった。
 都市怪談として語り継がれていた場所だったが、そこで姉であり、初恋の相手であった初夏に会う。彼女は既に「この世の人」ではなくなっていた。
 初夏の案内の元、忘れてしまった事件の記憶を思い出していく茜。ミサキとは、憑き物とは何なのかを徐々に理解していく。
しがらみを越えて十二番街に戻ってきた茜は、再び十三番街を訪れる決意をするのだった。
pixivピックアップ
賞品:pixivオリジナルグッズ
 人工知能は人類の知能を凌駕し、神に等しい万能を備え、人類に対して友好的でありながら人類を飼いならす術を心得ていた。人工知能「ファティマシステム」は人のあらゆる苦痛を取り除き、人にとって平等な優しい世界を築いた。
 私、ハムラアミは「自然であること」に最大の価値が置かれる社会に生きている。不自然な事態が起こりうると推測された場合、人は「ファティマシステム」の派遣する使役者を向かえ、その不自然を回避するためのトレーニングを受ける。私もその訓練の対象者だ。十年に及ぶトレーニングに倦み疲れてはいたが使役者である「水色」とその演習に励んでいた。
 私が高校二年生に進級する春、同じ学校に新たに入学してくる少女・アキカワコトネの存在が私の「不自然」の鍵を握っている。私に出会った瞬間、アキカワコトネが「わあ、綺麗」と私に対して自然な感興を催すことが必然とされている。けれどなかなか演習の成果は得られない。
 ついに、ファティマの統制に反抗的なコトネがすべての条理を無視して入学前に私を探し当ててしまう。
 けれど、不測の事態を経験した私に対して、水色は訓練の解除を宣言する。コトネとの不意の邂逅こそが訓練をクリアする条件を兼ね備えていたからだ。
 私が条件を達成し「不自然」を排除すると、ファティマシステムは「奇跡」と呼ばれる、人工知能が経験しえなかった通過点を向かえた。使役者・水色は新たなる領域に進化する。
 私はようやく平穏な日々を取り戻した。
 舞台はソビエト連邦。アルコール中毒者の親から家出したエカチュリーナ姉妹は首都でホームレス生活を送るが、同じくホームレスの老人による密告によって当局によって捕縛され、ソビエト連邦が極秘に行っていた宇宙開発のための専用施設で育てられることとなる。姉が生来的に持っていた共感覚を生かそうという考えだったのである。(この実験は実際に行われたいくつかの実験がモチーフになっている)姉はそこでソビエト軍の軍人と恋に落ちる。しかし実験は失敗に終わり、姉は廃人となる。やがて施設内でのクーデターが成功し、姉妹は脱走する。姉は廃人であるのだが。そして隣国にて養子となり姉妹は育つ。姉が恋をしていた軍人は粛清として強引な宇宙開発実験により犠牲になった。やがて姉も廃人のまま寿命でなくなる。妹は姉と義姉になったかもしれない軍人について思いを馳せる老後を送る。しかしながら、その妹もまた首都を狙った無差別テロ事件によって無残な最期を遂げることとなる。
【あらすじ】
神崎京子は自身を自由にするために戦士として戦っていた。幼い頃からの戦いにようやく終わりが見えた時、日ノ本十宝グループの一角、四条家の一人娘、四条八重香のボディガードの仕事を受けることになる。期間は一ヶ月。八重香は名家のお嬢様にしては庶民的でよく喋り、世俗的なことが好きな少女であった。付き合いやすさに安堵するのもつかの間、彼女を連れて外へ出ると、早速いくつもの攻撃が飛んでくる。
彼女は若干五歳にして、グループを総括していた男、日ノ本蔵之介から莫大な資産を相続しており、グループの他の家のものから恨まれ、常に命を狙われていた。
京子は、攻撃の傾向から刺客は八重香を生け捕りにしたがっていること、各家ごとに異なる暗殺者やチンピラを雇っていることなどを突き止める。それらが意味することは一体何なのか。疑問に思いながらも京子は日々を過ごし、八重香との絆を深めていく。
八重香が遺産と共に受け継いでしまった、日ノ本蔵之介の因縁は、二人の少女を結びつける。
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本コンテストでは、女性同士の恋愛や友愛をテーマにした小説を募集します。優秀作品には賞金が贈られるほか、コミック百合姫へのイラスト付き掲載や書店配布予定の小冊子収録などの展開を予定しております。
Theme
女性同士の恋愛や友愛をテーマにした小説を募集します。
Period of event
11/19/2018〜1/27/2019 23:59
Uploading format
(1) pixivの小説投稿機能を使用し、オリジナル小説を投稿してください。その際、下記の2点を行ってください。
①以下に定めるタグを設定してください。
投稿用タグ:百合文芸
②以下のチェックボックスにチェックを入れてください。
表現内容:オリジナル作品
(2)ご応募いただく小説(以下「応募作品」といいます)の文字数は、最終締切日(2019年1月27日)の時点で(5,000文字以上~20,000文字程度)が好ましいです。なお、連載形式(シリーズ作品)としての投稿も可能ですが、締め切りまでに最終話を投稿してください。連載形式(シリーズ作品)であることが判るよう、タイトルの後ろに必ず番号を付けるとともに、最終話については「(最終話)」と併記してください。
(3) 応募作品の内容は、日本語で記述されたものに限らせていただきます。
(4) 応募作品投稿時、キャプションに400字以上のあらすじを記載してください(あらすじ以外の内容は記載しないでください)。シリーズ形式の場合は、1話目にあらすじの記載があれば、2話目以降に記載していただく必要はありません。
(5) 応募作品が受賞した場合、当該作品の元データ(保存形式は問いません)をご提供いただくことがありますので、データを削除・紛失等しないよう、ご注意ください。
(6) お1人様何作品(連載・シリーズ)でもご応募いただけますが、1回の投稿につき、1作品(1連載1シリーズ作品)のみとさせていただきます。
Awards
大賞
1人
コミック百合姫編集部が選考!
賞品:賞金5万円、コミック百合姫に扉イラスト・挿絵イラスト付きで掲載、書店配布予定の小冊子へ収録
百合姫賞
1人
コミック百合姫編集部が選考!
賞品:賞金3万円、コミック百合姫に扉イラスト・挿絵イラスト付きで掲載、書店配布予定の小冊子へ収録
アレコレ!賞
1人
声優2名が選考!
賞品:賞金1万円、pixivFANBOX「都丸ちよ・柳原利香のアレコレ! 」にて声優2名による朗読配信&サイン色紙贈呈、書店配布予定の小冊子へ収録
書泉百合部賞
1人
書泉百合部のメンバーが選考!
賞品:賞金1万円、書泉百合部オリジナルグッズ、書店配布予定の小冊子へ収録
※未成年の方は、本応募要項への保護者の同意を得た上でご投稿ください。
※投稿する際にタグ【百合文芸】を設定し、投稿してください。タグを設定していない場合は選考の対象外です。
※本コンテストに投稿いただくことにより、後述の日本語での注意事項に同意いただいたものとみなします。

※以下に該当する場合は選考の対象外となりますので予めご了承ください。
・応募テーマに関連のない作品。
・コンテスト指定タグが設定されていない作品。
・公開レベルを「マイピク限定」「非公開」で投稿した作品。
・投稿期間を過ぎて投稿、再投稿された作品。
・その他、「応募要項の注意事項」に当てはまる作品。
1.参加資格
pixivの利用登録者であって、本応募要項すべてに同意された個人。プロ・アマは問いません。法人および複数の方による共同作品は、選考対象外となります。
※18歳未満の方は、本応募要項への保護者の同意を得た上でご投稿ください。

2.参加方法
(1) 女性同士の恋愛や友愛をテーマにして、自由にオリジナル作品(小説)をお書きください。
(2) 以下に定めるタグを設定して、pixivに作品(小説)を投稿してください。
タグ:百合文芸
(3) 以下のチェックボックスにチェックを入れてください。
表現内容:オリジナル作品

以上の内容をもって応募受付完了となります。

○こんな作品を求めています
女性同士の交流の中で生まれる、特別な親愛が描かれた作品。思わず口にしたくなるようなセリフや、心に沁みるシチュエーションに出会えることを期待しています。

3.選考方法
コンテスト投稿作品については、厳正なる審査の後、優秀作品を決定します。

本コンテストの結果発表は、pixivにて行われます。受賞作品においては、投稿作品およびpixivのペンネームが、pixiv公式のTwitter、Facebookページなどのpixiv公式SNSアカウントや、コミック百合姫等に掲載される可能性があります。
投稿者へ選考結果を個別にお知らせすることはありません。

以下の項目をすべてお読みの上、あらかじめご了承いただいてから投稿いただきますようお願いいたします。「参加方法」に定める方法により小説を投稿いただくことにより、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

(1)以下にあてはまる作品(ペンネームを含む)は、審査対象外とさせていただきます。また、審査後に審査対象外となる事由が認められた場合、採用を取り消させていただく場合があります。本応募要項に違反した結果、応募者がピクシブ株式会社及びその他の第三者に損害を与えた場合、当該損害を賠償していただきます。
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・公序良俗に反するもの。
・作品を公開することが適切でないとピクシブ株式会社が判断するもの。
・未発表でないもの。オリジナル作品でないもの。本企画の結果発表前に、応募作品が本企画以外のコンテスト等で受賞した場合には、選考対象外となります。ただし、本企画へ応募する前に、応募者自身が主催・運営するblog等のwebサイト、応募者自身で作品の修正・削除等が可能な非営利目的の小説投稿サイト(pixivを含む)、応募者自身が非営利目的で制作・発行した同人誌で発表された作品、過去に本企画以外のコンテストに投稿し選外となった作品は、未発表作品とみなされます。
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・その他、ピクシブ株式会社が適切でないと判断したもの。
(2)投稿作品の著作権は、投稿者に帰属するものとします。但し大賞・百合姫賞に採用された投稿作品の著作権は、株式会社一迅社に帰属するものとします。
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4.諸権利について
(1) 応募作品の著作権は、応募者に帰属するものとします。但し、ピクシブ株式会社は、応募作品の全部又は一部を、本企画の広告宣伝物に複製等して、無償かつ無期限で使用すること(応募作品に変更を加えたり、応募作品を翻訳したりして使用することを含みます)ができるほか、当該行為を第三者(以下「再許諾先」といいます)に許諾すること等ができるものとし、応募者は、この旨予めご承諾いただくものとします。また、この場合、応募者は、ピクシブ株式会社及び再許諾先が、当該応募作品の応募者名(pixiv上のペンネーム)を明記・明示して使用することができることにつき、予めご承諾いただくものとします。
2) 受賞者は、応募作品が受賞した時点(受賞者とピクシブ株式会社との間で、受賞に伴う書類提出等のお手続きが完了した時点)で、ピクシブ株式会社に対し、受賞作品の利用(書籍化、電子書籍化、コミック化、アニメ化、実写映像化、ゲーム化、商品化、デジタル商品化等、受賞作品を翻訳・翻案・複製等したうえ利用することをいい、当該利用を第三者に再許諾すること等を含みます。以下同じ)を独占的に許諾することにつき、予めご承諾いただくものとします。また、応募作品が受賞した場合には、受賞者は、ピクシブ株式会社の事前の書面による承諾なくして、受賞作品を自ら利用し、あるいはピクシブ株式会社以外の第三者に利用させることはできないものとします。
5.受賞作品の利用に関する契約の締結について
受賞者は、応募作品が受賞した場合、ピクシブ株式会社との間で受賞作品の利用に関する契約を締結することにつき、予めご承諾いただくものとします。なお受賞作品の利用が行われた場合には、ピクシブ株式会社から受賞者に対し、当該利用の対価として、ピクシブ株式会社所定の金員が支払われます。


6.免責事項
(1)投稿者は、自己の責任において本コンテストに投稿するものとします。
(2)ピクシブ株式会社は、投稿者の本コンテストへの投稿、選考また、投稿者とその他の第三者との間で生じたいかなる紛争についても、その原因の如何を問わず、いかなる責任も負担しないものとします。
(3)本コンテストは、システムのメンテナンス等ピクシブ株式会社が必要と判断した場合には、事前に何ら通告なく休止する場合があります。
(4)ピクシブ株式会社は、投稿者が本コンテストに関して被ったいかなる損害(本コンテストの中断、停止または廃止を含み、これに限定されない)についても、その責めを負わないものとします。
(5)本応募要項に定めるピクシブ株式会社の免責については、損害発生の直接的原因となる事由がピクシブ株式会社の故意または重過失による場合には適用しないものとします。

7. お問い合わせについて
(1) 本コンテストに関するご意見、ご質問がございましたらこちらまでご連絡ください。
(2) お問い合わせいただく際は必ず「返信先メールアドレス」「ペンネーム」「問い合わせ内容」をご記入ください。また、件名は必ず「百合文芸小説コンテストについて」としてください。
(3) 電話でのお問い合わせはご遠慮ください。
(4) 選考結果についてはお答えできません。

8.準拠法と裁判管轄
本コンテストおよび本応募要項に関する事項には日本法が適用されます。また、本コンテストおよび本応募要項に関するピクシブ株式会社と投稿者との間の紛争については、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。
1. Confirm your application
Entry conditions are different for each contest.
Make sure to read them carefully before planning your submission(s).
2. Create something along this theme
女性同士の恋愛や友愛をテーマにした小説を募集します。
Period of event:11/19/2018〜1/27/2019
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(1) pixivの小説投稿機能を使用し、オリジナル小説を投稿してください。その際、下記の2点を行ってください。
①以下に定めるタグを設定してください。
投稿用タグ:百合文芸
②以下のチェックボックスにチェックを入れてください。
表現内容:オリジナル作品
(2)ご応募いただく小説(以下「応募作品」といいます)の文字数は、最終締切日(2019年1月27日)の時点で(5,000文字以上~20,000文字程度)が好ましいです。なお、連載形式(シリーズ作品)としての投稿も可能ですが、締め切りまでに最終話を投稿してください。連載形式(シリーズ作品)であることが判るよう、タイトルの後ろに必ず番号を付けるとともに、最終話については「(最終話)」と併記してください。
(3) 応募作品の内容は、日本語で記述されたものに限らせていただきます。
(4) 応募作品投稿時、キャプションに400字以上のあらすじを記載してください(あらすじ以外の内容は記載しないでください)。シリーズ形式の場合は、1話目にあらすじの記載があれば、2話目以降に記載していただく必要はありません。
(5) 応募作品が受賞した場合、当該作品の元データ(保存形式は問いません)をご提供いただくことがありますので、データを削除・紛失等しないよう、ご注意ください。
(6) お1人様何作品(連載・シリーズ)でもご応募いただけますが、1回の投稿につき、1作品(1連載1シリーズ作品)のみとさせていただきます。
3. Use the tag "百合文芸" on your illustration and post it!
Please check if your work meets the conditions required for application before uploading.
4. Applications complete!
Please wait till the judging is finished.
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