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この作品 「エリクサー」 は「ホラー」「SF・ファンタジー」等のタグがつけられた作品です。

 横山は警察庁に属する科学警察研究所の研究員。民間の久保田研究所と提携することで...

高羽そら

エリクサー

高羽そら

2017年3月30日 10:12
 横山は警察庁に属する科学警察研究所の研究員。民間の久保田研究所と提携することで、死んだ人間のDNAから死の刻印を抽出する研究を続けていた。DNAから被害者の記憶を取り出し、加害者を特定するためである。だが久保田博士が病没したことで研究が中断した。しかし東京と京都で不可解な自殺事件が発生する。両現場に共通する複数の人間の手形が見つかったことにより、研究の続行が決められた。
 そこで横山と主任研究員の坂田は、装置を稼働させるために長野にある久保田研究所へ向かう。助手の久留米咲が、久保田の遺言を預かっていた。研究所の装置には危険があり、装置を動かすべきではない、という内容だった。ところが装置の調査を開始した直後、坂田は資料を持ち出して失踪する。
 京都の事件を担当している刑事は柏原といい、横山の大学時代の友人だった。彼と連携しつつ、横山は単独で二つの事件のDNAを解析して被害者の記憶を取り出した。しかし事件の真相を語るはずの画像に写っていたのは、この世の者ではなかった。上半身にいくつもの顔を浮かび上がらせ、背中から複数の腕を伸ばした女が、二人を自殺に追いやっていた。途方に暮れている横山に坂田から連絡があり、横山は自分が陰謀に巻き込まれていることを知る。
 病死した久保田の真の研究目的は、他人に自我を移植して永遠の命を与えることだった。それは若い頃に恋人と死別した彼の悲願だった。その研究を完成させるためには、他人に憑依することでおのれの自我を存在させ続けた、阿久という女教祖の特殊能力が必要だった。この能力を使えば他人の肉体で自我を存続させることができる。自我の継続は、永遠の命を得ることに等しい。横山が解析した画像に写っていたのは、その阿久の姿だった。
 陰謀を主導していたのは久保田研究所の出資者である、伊勢原という世間に姿を見せない謎の男だった。彼は土葬されていた阿久の墓を掘り起こし、久保田にそのDNAを採取させていた。普通の人間は阿久の自我を接種されると拒絶反応を起こして自殺してしまうが、生まれつき抗体を持っている人間がいた。それが久留米咲だった。その抗体を利用すれば他人への自我の移植を完成させることができる。
 伊勢原は権力者に呼びかけ、永遠の命を保障することで多額の資金を集めた。そして自分も永遠の命を手に入れようとした。その秘密結社をエリクサーという。死んだ久保田はそのエリクサーの卑劣な陰謀に気づき、自我の移植方法を暗号にして隠した。坂田が持ち出したのはその暗号文だった。だがその暗号を解く鍵は、久保田が生前に横山と咲の潜在意識に隠していた。そのことを知った坂田がついに本性を現す。坂田こそが伊勢原だった。
 京都の事件を調べていた柏原は、咲が五年前に死んでいたことを知る。ところがそれは従姉妹の向井綾を使ったエリクサーの偽装事件だった。病死した綾の自我を咲に移植することで、抗体を持つ咲の肉体を別人として研究所にとどめる必要があったからだ。暗号を解読した横山と柏原は協力して咲を助け出し、エリクサーの野望を砕く。
 二ヶ月後、隠されていたすべてが明らかになる。横山は自分が別人であったことを知る。本当の自分は、死んだはずの久保田だった。彼は生前の久保田によって、彼の自我を移植されていたのだ。そして咲の自我は五十年前に死んだ久保田の恋人だった。久保田は自分と死別した恋人の自我を他人に移植することで、新しい人生を生きるために壮大な計画を実行に移していた。そのために、伊勢原と阿久を利用していたのだ。しかし消滅したはずの阿久は、久保田に復讐するために闇の世界から復活する。
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