お邪魔します。参加しているのだから、此処にも何か載せないとと思い、参上しました。今回はこんなお話しは如何ですか?
あの日のキミは・・・。【我愛羅+ナルト】
新五影会議も終わり、ナルトはシカマルに先に帰ってもらい我愛羅の執務室にお邪魔していた。
「・・・もう直ぐ、お前の考えが忍宗の世を塗り替える・・・。そんな偉大な男も、若かりし頃はドベだ何だと云われていたのだな・・・?」懐かしげに目を伏せて思い出すのは、二人の出会いである【中忍試験】である。
後に【木の葉崩し】と名が与えられたその騒動では、砂と、木ノ葉、共に偉大な影を失った。ナルトも懐かしむように窓を開けて風を部屋に招き入れる。「・・・お前の目的は、天才サスケを倒すことだったじゃん?」「・・・フッ、そうだな。アレは制圧目的だ。里の未来の脅威は摘み取らねばならなかった・・・だが、私も未だ未だ甘かった・・・本当に制圧を目的に動くなら、今度は自分の【眼】と【足】で内部事情を探らねばと思ったよ・・・。」不敵な笑みでナルトを視る。・・・端から観れば、それは開戦の狼煙の様にも感じるが、ナルトはその彼の笑みをも包んで微笑む。「・・・オレの代に痛みは広げねぇ・・・狙うなら、オレだけにしとけ・・・」
ーーー我愛羅は敵わないという含みを籠めて息を付く。「・・・もうあの頭突きは懲り懲りだから、木ノ葉には手はださん。」その呟きに、七代目火影は優しく包む笑みを浮かべた。ーーー
エンド。