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> エルムさん
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事前に広告でこのイベントを知った呉鎮守府の提督は、艦娘たちを参加させようと申請。
おもにスタイルの良い駆逐艦娘たちと仲の良い艦娘や妻などを引き連れて、いざ現地へ。
彼女達は泳ぎに誘われたとしか認識しておらず、何かのイベントらしきステージや沢山の観客席にシートなどを見て不思議に思う。
そして土壇場でビキニコンテスト参加を打診され、多いに困惑するのだった…。
白露:「び、ビキニコンテストぉ~っ!? ちょ、提督…そんな話聞いてないって(汗)
ていうか私、改二でそれなりにサイズアップしたけど…でもでも、そこまで自信ないよぉ~(混乱)」
提督:「そこを頼む、みんな!! 申請出しちまった以上は参加しないといけないんだっ!!(手合わせ)」
村雨:「ビーチに行くって言うから、てっきり村雨は水着プレイでもしたいのかなって思ってたんだケド…まさか衆目に晒そうとしてたなんて。
いやまぁ、スタイルに自信が無いワケじゃないケド…自分のカワイイ“雌犬”が好奇の目で視姦されてもイイわけ?(肩すくめ)」
夕立:「夕立もてっきり、海で遊ぶものだと思ってたっぽい。
あたしはべつにジロジロ見られても気にしないし、それが提督さんの目的と合致するなら構わないケド…。
なぁに? その“ビキニコンテスト”で1位制覇でもしたいの?
そういうコトなら…ご主人サマの望みを叶えるのが一人前の愛犬よねっ!!(ヤル気満々不敵な目)」
時雨:「“ビキニコンテスト”、かぁ…うん、分かったよ。
飼い主がそう考えてる以上、犬はベストを尽くせるようご主人様の方針に従うだけさ。
しかし、確認しておきたいんだけど…僕達、白露型だけで挑むのかい?
正直な所…僕達、ヒトとしてはまだ中高生の年齢だから、オトナの女の人達相手には不利だと思うんだ」
村雨:「ふふ、そうよねぇ…やるからにはそれなりに対策を立てておかなくちゃ。
正直、バストサイズだと夕立や時雨は不安があるから…村雨と姉さんが前面に出るわ。
対抗相手にモデル級や外人さんなんかが出てきたら、苦戦するコトは避けられないかもしれない…」
> エルムさん
時雨:「…で、提督。コンテストに申請出した本当の目的はなんだい?(微笑)」提督:「……観衆が見つめるステージに映える、ビキニ姿のお前らを見たかった」
村雨:「ふふふ…素直でよろしい(笑) お望み通り、たーんと見せたげましょうか♪」
時雨:「うん、僕も村雨と同意見かな。ヘタに言い訳並べない所は好感持てるね(笑)」
白露:「注目されるのはちょっと慣れてないなぁ~…。
でもスナオに言ってくれた提督に免じて、今回は大目に見てあげる。
ま、まぁ? 私の水着姿を見たいって言われて、その~…イヤな気はしないし?//」
夕立:「…白露?」
時雨:「…白露?」
村雨:「…姉さん?」
白露:「…(ヒイッ、殺気じみた視線!?)
な、なーんちゃって!! あはははっ…せっかく頼られたんだしね、やってやろうじゃない?(あせあせ)」
━━━━━
司会:「さあ、今年もやってまいりました!! ビ・キ・ニ・の・季・節っ…!!
自慢の肉体をビキニという戦闘服で包み、ギャラリーとライバルへ挑む!!
見事勝利を刻み、クイーンの座を掴むのは果たして誰か!?
それでは参加者の皆さん、こちらのステージへお並び下さいっ!!」
ワァァァァァッ!!
ゾロゾロゾロ
白露:「げぇぇ…。ちょっと時雨、他の参加者がみんなきょぬーすぎるんですケドぉ(汗)」
時雨:「ちょっと想定よりオーバー気味だね…。
不足分は若さとその肉体でカバーするとして…胸に関しては正直、白露と夕立じゃダメだ。村雨でも勝てるかどうか…(苦虫)」
夕立:「くそっ…おっぱいがなんだってのよ。
あんなにデカくちゃ、重たくて身動き制限かかりまくりじゃない。おっぱいばかり成長すると、頭がバカになるんだからっ!!
…っぽいよね、村雨?」
村雨:「なんでコッチを見るのよ。村雨より貴女の方がおバカじゃない、そうでしょ?」
夕立:「夕立はバカじゃないもん!!」
司会:「あーっと、イキナリ参加者同士でケンカが…これは仲間割れか!?」
> エルムさん
提督:「マズイな…。ライバルがみんな巨乳やらナイスバディーばかりじゃないか、こりゃ村雨でも苦戦するかもしれん(舌打ち)」鈴谷:「アタシを連れてきたんだし、アタシを出せばイイじゃん?
それともなに? 駆逐艦を愛でるターンとか?」
提督:「お前は最終兵器…いや、今回はただの同伴だ。
頼りたいところだがガマンしてもらいたい。
アイツらの増援は連れてきてある…水雷戦隊だ(ニヤリ)」
鈴谷:「水雷戦隊、ねぇ…。
だ、そうだよ? あのビキニコンテスト、出てくれる?」
潮:「ひいいいっ!?(汗) だ、騙されました…か、帰っていいでしょうか…(涙目)」
浜風:「海へ一緒に行こうと提督が誘うから、内心喜び勇…いえ何事かとついてきてみれば。
はあ、分かりました…夕立さん達の援護という事であれば、引き受けましょう。
彼女達の泣き顔は見たくありませんしね…ここまできて引くわけにもいきません(首フリフリ)」
長波:「はぁ~? ビキニコンテストぉ?
なんで長波サマがあんなの出なきゃならないんだよ…アレに出手、なんかメリットがあんのか?」
提督:「艦娘知名度アップのため、そして白露達のプライドを守るためだ。
頼む、これはここにいるお前らしか(プロポーション的に)頼れないんだっ…この通り!!(土下座)」
浜風:「分かりました、分かりましたから。
私はやります…ベストは尽くします、それでいいでしょう?
問題は…潮と長波、ですね。
どうします? なんなら私だけでも構いませんが…」
潮:「う~…わ、分かりました。分かりましたよぅ。
提督に土下座までされちゃったら、嫌とは言えないじゃないですか…私も腹をくくりますから」
長波:「ふ~…提督の土下座に免じて、今回だけは引き受けてやるよ。
そのかわり…そうだなぁ、間宮のオゴリと長波サマを…デー、ゴニョゴニョ、どこかに連れてってくんないかな?」
浜風:「えっ? それってつまり…」
潮:「長波さん、貴女まで…? あとで私のSNS個人チャットで、少しお話しませんか?」
> エルムさん
提督:「………(チラッ)」??:「なんで急に駆逐艦の子達を引率させるのかと思ってたら…。
こ、こんなイベントに参加しろですって!? 冗談じゃないわよ!!」
提督:「イヤなのは承知している、だが頼めるのはお前しかいないんだ!!
あとでブン殴ってくれて構わない…あくまで俺個人の動機だからな。
大好きなお前らの姿を見たい、それじゃ…動いてくれる理由にならないか?」
??:「……っ、……っ!!
浜風、潮、長波…来なさい、貴女達。白露達が苦戦しているわ、これより援護に入ります」
ザッ
浜風・潮・長波:「「「……!! り、了解っ!!」」」
提督:「…動いてくれたか。同行も、まさかOKしてくれるとは思わなかったがな」
鈴谷:「…ヒューッ♪
でも、今のTさんの認識はちょーっち違ってるカナ…80点てトコだと思う」
提督:「なぜだ?」
鈴谷:「あのヒトがなんで断らずについてきてくれたのか。
頭の回転速いし…恐らく最初から、ビーチ・ビキニの単語で自分が呼ばれた理由を察してたと思うよ?」
提督:「そうかあ、悪い事しちゃったかなぁ~…(頬ポリポリ)」
司会:「それではこれより、第5回戦を始めますっ!!
若さ弾けるピチピチ、だけどバストも負けていないJCチーム!!
対するは…」
村雨:「またデカいのが…。まずいわ皆、今回ばかりは勝てないかもしれない(汗)」
時雨:「ここまでか…。
トーナメント方式で10戦中5戦目、このメンツではよく健闘出来た方じゃないかなぁ~?(溜め息)」
夕立:「でも、ここまできて負けるのは納得いかないっぽい。
夕立たちにも“オンナのプライド”ってモノがあるわっ…!!」
勝ち続けてきたものの、とうとう限界か…。
そんな悲観を漂わせる白露達へ、背後から聞き慣れた声が。
> エルムさん
大井:「白露、時雨、村雨、夕立…下がりなさい。貴女達はよく頑張りました、あとは私達に任せて…司会さん、乱入OK?」
司会:「おおーっとォ、まさかの飛び入り!!
どうやらJCチームの応援のようです…明らかにレベルが違う、スタイル、バストサイズ他の戦闘力も格上っ…!!」
大井・浜風・潮・長波の4人はバサッと羽織りを脱ぎ捨てる。
下からは豊かなバストに肉付きの良い肢体、そして見るからに人目を引き付けそうなビジュアルが現れ、ギャラリーは息を呑んだ。
大井:「ギャラリーがオトコばかりじゃない…。
ったく…こんな罰ゲームみたいな晒し者プレイ、さっさと終わらせて戻るわよ」
浜風:「ふー…。これは戦闘だと思え私、これは戦闘だ…よし(目を見開く)」
潮:「すぅー、はぁ~…すうー、はぁ~…。
急いで自分を変えなくちゃ、どうせここにいるのはオトコの波…本気でやればいける。
頑張れ私、頑張れ潮。ん…ふふ、魔性モード良しっと♪」
長波:「………!?」
(な、なんだこの2人…。二重人格かよ!? イキナリ人が変わったようにダイタンになりやがった…汗)
大井らの増援が乱入した結果、ビキニコンテストは見事優勝…賞金とトロフィーを授かるに至った。
本来、色気勝負など乗り気でない彼女は複雑な表情だったが…トロフィーと賞金は確かに名誉なので、受け取る事にしたようだ。
大井:「白露、これを…トロフィーは長女の貴女が持ちなさい。
私達はあくまで増援…提督に頼まれたのは本来、貴女たちなのだから」
白露:「大井さん…」
時雨:「まさか浜風達が控えてたとはね…。
一緒に同行してなかったから全然気付かなかったよ、4人の気配にも提督の作戦にも(苦笑)」
村雨:「それにしてもまさか、大井さんが動くなんて…。
一体なにがあったんです? 提督の性格からして、脅しとかそういうのは無いと思いますケド…」
大井:「騙されただけよ、私を担ぎ出すからよほどの事かと思ってね…」
夕立:「それだけ、っぽい…? 本当に?」
見つめる夕立の瞳がゆっくりと紅く染まり出す。
探るような瞳を見返す大井だが、逸らした瞬間に噛み付かれるような焦燥を感じて耐えるのに一苦労だった。
そして提督の隣で彼女たちを見守る鈴谷も、まるで偵察時のような目つきで睨んでいる事に彼は気付いていない。
━完━
マレーシアやインドネシア、シンガポールなどの政府から日本へ対し、艦娘の派遣要請が届いた。
シンガポールに近いマラッカ海峡東側入口が深海棲艦に突如として占領され、シーレーンが遮断…近付く船舶が攻撃を受けているのだという。
世界有数の海上交通路であるためこのルートを捨てるわけにもいかず、各国は海峡の南を迂回せざるを得ない状況だとの事。
相手が深海棲艦なために周辺国の軍事艦艇では対処できず、しかも偵察の結果では陸上型と判明。
シーレーン封鎖とパレンバン油田地帯を狙った集積地棲姫と推測し、もっとも近いブルネイ泊地から日本海軍の艦娘部隊が急行するも…相手はどうやら新種らしい。
従来データ以上の耐久力と回避力で、持ち出した対地装備では限定的な与ダメージにとどまった。
これ以上の装備を持ちえないブルネイ泊地司令部は、本土へ増援を要請…佐世保および呉鎮守府から攻略艦隊が出撃する。
しかし…佐世保鎮守府から出撃した艦娘艦隊は、五島列島沖で正体不明の潜水艦型新種深海棲艦と交戦の末に大損害のち、退避。
残る呉艦隊に、新種潜水艦型深海棲艦の調査撃滅とマラッカ海峡奪還の任務が命じられることになるのであった…。
・・・というシナリオを今回の梅雨イベを元ネタに書けたらいいなと。
身体を重ねることではなく、ただ15歳で戦場に出なくてはならない(わけではないので余計に)文紀に疑問を呈し、戦うことを拒絶しながらそれでも皆の力になるために行く彼の手を絶対に離すまいとする。
多くの少年兵を“あの兵器”で送り出した悲しい過去を持つ潜水艦の“大いなる力”を宿した少女。
五島棲姫じゃない、本当のお前を呼んでいるんでち。
ヨナ…潜水艦としての誇りを取り戻そう、一緒に取り戻そう。
"彼ら"に…あの"若い青年たち"に報いるためにも。
立派に活躍している事を知ればきっと喜ぶはずでち、満足に戦えなかった"みんな"の分も背負って立ち上がるでちよっ…!!」
自らの足を縛る海底の砂を蹴り、メインタンクブローの気泡をまとい、遥か頭上の光を目指し再浮上を決意したのは…きっとゴーヤの説得があったからかもしれない。
説得したのはゴーヤだけじゃない、彼女の乗組員や自身の乗組員、そして"彼ら"が背中を押したのかもしれない…「自分達の分も、後を頼む」と。
決戦支援に到着できるなら、主力艦隊もそっちを通れば?という意見に対する私の作品世界の考察。
海域が(一時的にせよ)安全が確認された状態で、艦娘に装着式のジェットブースターを装着して艦娘母艦のカタパルトから射出する。
・危険性をはらむ行為につき、ある程度以上の艦娘の練度が必要。
・携行できる弾薬は一射撃分
・ジェットブースター自体はジャポニウム加工合金で作成。
・繰り返しの使用が可能である
なお、参考資料(3分11秒あたり~)
https://www.youtube.com/watch?v=gYv9Hozsyy4
なお、ブースター試作機はJu287がモデル(と、いうよりそのまま)だったため、見かけにだまされて背負った利根はおもいくそ地面にめり込んだ。
どうしてそうなったか、調べずに判ったあなたはすごい!