「アッシュは……僕以外に経験あるよね」
英二とアッシュは、アッシュが高校を卒業して英二と同じ大学に入学すると、夏休みに無事結婚し、そのままハネムーンは休暇を利用して、アメリカのN.Yに旅行に来た。
グリフの海外赴任先で、そこを訪れている。
二人はグリフの自宅近くのホテルを借りた。
そこで、ようやく初めて何もつけずに抱き合った。
いつもは多少気を使っていた行為が、たがが外れてお互いを一日中貪った。
せっかく来たのだからもっと観光しなくてはならないが、最初に始めた行為はそれだった。
英二がベッドで両手を広げて待っている。
シャワーを浴び、バスローブ姿のアッシュは、何? と見つめるとアイコンタクトで飛び込んでおいで、受け止めるからと催促された。
バカだなと笑いながら、大丈夫かよ、やっと止まったけど、俺、178あるぜと170で止まった英二を見返す。
「天井高いから、大丈夫だって。ほら」
アッシュは、笑いながらチアリーディングで鍛えた跳躍力で軽くとぴょんと飛びつくと、英二はがっしりと受け止めて、そのままくるっとアッシュを大きなダブルベッドに横たえた。
「今から、アッシュを全部もらってもいい? 僕、止まらないかも」
「お兄ちゃんは、頑張っても三回だろう。そのくらい余裕」
からかいの笑みを受かべるアッシュにチュッと一回口づけて、英二は「ごめんね」と一言言ってから、アッシュを抱いた。
なぜ最初に謝られたのか、アッシュは明け方近くになって思い知る。
ほぼ意識のない自分を揺さぶる英二を感じて、這う這うの体で後ろ向きに逃げを打つとそのままの形で繋がった。
途中、勘弁してと泣いたけれど後半になるとアッシュの体は今まで感じたことのないずうっと続く甘い余韻が残るようになり、どうやら二人の行為は一晩で次のステージへ上がったようだった。
力が抜けて、より英二と繋がりやすくなり、いつまでも出来るような気になった。
英二の絶倫ぶりに、アッシュが目をつぶって反芻していると、アッシュを腕枕した英二がふいに今更な質問をしてきた。
「なんでそんなこと」
「ごめん、君が僕と結婚してくれて全部預けてくれたと思ったら、変な独占欲が出てきたみたい。アッシュはすごく綺麗で魅力的で、誰も君を放っておくなんて出来ないから。だから君が僕を好きになってくれた時信じられないと思った。僕なんかでいいのかなって」
「俺は、英二と一緒だ。俺も英二が初めて」
「本当に?」
「俺、お前が初恋だって言ったよな」
「え? 本当なのあれ?」
「なんだよ。信じていなかったのかよ。俺は、絶対結婚する人以外としないと思ってた。それだけは決めていた」
申し訳ないが、英二はアッシュの境遇から、学園の理事や、保険医のブランカ、アメフト部の主将などアッシュにつきまとう大物ばかり見てきたので、しかも、アッシュは非常に男心をくすぐる、まるで雑誌から抜け出たような到底高校生徒とは思えない色気にあふれていて、皆が憧れていたから、自分が初めてだとは本当には信じていなかった。
そのアッシュが最初からひどく積極的に応じ、感じてくれたので、これは童貞の自分を盛り上げようとしてくれる彼女の優しさだと思っていた。
そう考えると大した知識も男の色気もない自分があまり張り切って好きにしてもアッシュには負担になるだろうと実は少し回数を抑えていた。
しかし、アッシュは結婚してくれて、一生自分だけでいいと誓ってくれたのだ。
英二はようやく自信が出て来たのと同時に、この美しい人が自分のものだという今まで感じたことのない、
または見ないふりをしてきた独占欲があたまをもたげてきた。
「英二とするのが全部初めてだから。他は知らない。英二以外に触れられたら、死んでしまう」
アッシュはそういうと英二に乗り上げて、きれいなピンクの入り口を英二のものに擦り付けて、上気した顔で見下ろす。
「だから、ずっとここ、蓋してて……」
> moonさん
浄化!w まさしく英Aのキーワードですねwそのためだけに妄想する。