「ショーター、朝だよ、起きて~」
トレードマークの緑のとさかがぴょんと毛布から出ている。
「母ちゃん……あと5分……」
「誰が母ちゃんだよ~、ご飯出来たよ。今日は、出張だろう? 起きてこないと朝ごはん抜きだよ」
「英二……もっと優しくしてくれ」
「十分優しく起こしてるけどね……アッシュも君も寝起き悪すぎ!」
早くね! と英二は部屋からパタパタと出ていく。
寝ぼけ眼で裸の胸や腹を摩っているショーターの耳には、「アッシュ! まだ起きてなかったの!」
という正しく母ちゃんなセリフが聞こえてきた。
ショーターが、ようやくシャツを羽織って、廊下に出ると、アッシュの部屋の前からなにやら甘く柔らかい声が聞こえてくる。
ドアの隙間から覗くと、ベッドの上にブルーのシーツの山が見えているが、どう見てもひとり分のものではない。
「ちょっと、待ってってば……ん」
「あんなんじゃ……足りない」
「もう、ショーターが起きてきちゃうからさあ……んん……」
はーい、ここにいますけど、別に毎度のことだから、全然なんともこれっぽっちも恥ずかしいとも羨ましいとも思わねえさ。
背後で朝からピンクなオーラが舞っているが、ショーターは「平和だねえ」とバスルームに移動した。
「あ、ごめん! おかゆ温めた?」
「おう、揚げパンも用意したからお前らも食えよ」
ショーターが既にテーブルで食後のコーヒーを飲んでいると英二が慌てて飛び込んできた。
「時間大丈夫?」
「これ飲んだら行くさ」
英二が、台所で二人分の食事の用意をしてると、アッシュが優雅な足取りでのんびりと入ってきて、そのまま席に着いた。
ショーターは、読んでいた新聞をアッシュに渡した。
「おはようさん」
「ああ、早いな」
するとショーターは、妙に自慢げな声を出した。
「マミーにやさし~く、起こしてもらえたからすぐに目が覚めたさ」
ショーターが大げさに言うとアッシュは、ニヤッと笑って、「ふん、俺は愛しのハニーにキスで起こしてもらったぜ」と頬杖をついた。
ガシャンと目の前のテーブルが揺れた。
「あのさ、さっきから、二人とも僕の事なんだと思ってるの」
英二が呆れた声で、アッシュの前に皿を置いた。
「マミイ」
「ハニー」
「違います! 僕はだらしない君たちの世話をしている健気なルームメイトです!」
三人でルームシェアしている平和パロ。
ちゃんと英はアッシュを抱いてますw
> むつみさん
そのためにだけ書きましたww 現実逃避という名の追悼です。管理人の葉月さんのダメージが相当だったので、そっこー打った。
きっと英二君は、アッシュにとって、ヤミーでハニーなスウィートダーリンなんですね。
きっとショーターが家で飲むコーヒーには砂糖が不要。アメリカンでは苦さが足りないでしょう(´-ω-`)