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宇宙戦艦ヤマト・オリキャラTRPGスレ

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宇宙戦艦ヤマトの宇宙を背景に、各々のオリキャラを持ち寄り、TRPGの手法で様々な架空のミッションをこなしたり、雑談したりしようというスレッドです(*^^*)
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  • 「ちっくしょう・・こうなったら!」
    アルは機体のゲシュタムシールドの残りを前方に全力展開させた。
    ビームの嵐の中を全力でザムザ機に向け突撃していく。
    「急所には当てないように…」

    シールドが減衰し、ついに掻き消える。
    光弾の乱打が容赦なく見舞う。
    『バキバキバキバキ…』

    翼がもがれ窓が破れる。
    「もう、一息…と ど けーーーー!!!」

    ついにアルの機体はザムザ機のバイタルパートからわずか外れた場所に突き刺さった。
    脱出装置が働く。

    「・・・!」
    計算通り、ザムザ機の風防が飛びコクピットがむき出しになっている。
    「くっそ・・・」

    スラスターを制御して落下するザムザ機に近づき、とりつく。
    コクピットに這いより、のぞき込む。
    ビシッ。

    「ぐあっ!」
    中から銃撃、ヘルメットが壊れる。頬から鮮血が飛ぶ。
    「!!!!!」

    中から喚き散らす声、当然知らない言語なので意味は分からない。
    アルは彼の銃を掴むと、持っていた自身の言語解読器を彼の手首に押し付けた。
    手首…といってもガミラス人のものより遥かに細く、握ると折れてしまいそうだ。
    「やい!聞こえるか!俺はお前を殺しに来たんじゃねえ!」

    ザムザの動きが止まる。ガミラス語を彼の脳のフォーマットに逆変換して伝えたのだ。
    どうやら通じそうだ。
    アルは最後の力を振り絞り、祈りながら叫んだ。

    「貴様、テレサの声を聴いたんだろ!生きたいんだろ!だったら心を開け!この手を取れ!!!」

    「!!」
    ザムザは目を完全に覚ました。
    がっちりとアルの手を掴む。

    周囲が明るくなる。

    「ああ…」
    上空の雲が急に晴れた。いや、ナノブラックホール弾が雲を切り裂いたのだ。
    黒い塊が炎をまとって近づいてくる・・落ちてくる!
    双方機体が大破した二人には、もう避ける方法がない。

    「テレサーーーっ!!!」
    アルの叫びを、黒い炸裂がかき消した。

    二人の直近で爆裂が起こり地形が球形にえぐられる。
    ブラックホールのホーキング放射で樹木が瞬時に猛炎に包まれる。
    丸く膨れ上がった炎は、直後に一気に収縮した。

    特異点が大気もろとも周囲の空間を飲み込んでいく。
    竜巻が幾つも巻き起こる。。
    二人のいた空間、墜落した艦隊、全てを飲み込んで、ナノブラックホールは蒸発して消えた。
    荒れ狂う低気圧を残して。
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